【対話】言行を一致させる | 早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所

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毎朝4時起き、スポーツと読書が大好きな税理士/公認会計士がお送りする税務・会計に関する本業ブログです。
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こんにちは。
税理士・公認会計士(船戸明)の「本業ブログ」にようこそ。

 本が好きで、トイレでも本を読み、カバンに本が入っていないと不安になります。先日も、新潟から東京を経て京都へ帰ろうという段になって、本をどこに入れたのか思い出せずに困りました。上越新幹線と東海道新幹線、合計すればたっぷり4時間以上ある。寝たり、ブログの原稿を書いたり、とすることはあるけれど、やはり本がいつでも読める状態にないと落ち着きません。

 ふと思い出し、ザックのポケットを探って本を見つけたときの嬉しかったこと。安心して眠ることができました。

 島田潤一郎さんの『本屋さんしか行きたいとこがない』という本。島田さんが運営する夏葉社という出版社のレーベル「岬書店」からの出版で、本当に数が少ないのでしょう。残念ながら書店で出会ったことがありません。暇ができればすぐ本屋さんに通う身として、タイトルには強く共感します。

 島田さんの温もりある文章には『あしたから出版社』で出会って以降、数冊読んできました。『本屋さんしか……』もいつか出会えることができることを祈っています。

 とある町で本屋さんを営む顧問先。存命だった頃の先代社長と、よく本屋さんの存在について話をしました。その町で唯一残る本屋さん。税理士ですから数字のことは承知していますが、それでも本好きの身としては、町から本の灯を消してほしくありませんという話を幾度したことでしょう。

 スランプに陥ったときには本屋さんに行くと語ったのは作家の高田郁さん。「書店へ行って、書店員さんが働いておられる様子を眺め、書棚を眺め、本を手に取り、紙の手触りを楽しみながらあれこれと選ぶうちに、萎(しお)れていた心が膨らんでいくのがわかります」(『晴れときどき涙雨』ハルキ文庫、P.186-187)。いろんな本があり、いろんなポップが並び、いろんな本を手に取っている人がいて、その様子を眺めるだけでも、世界は広いと実感できるのが本屋さんという場所ではないでしょうか。

 でも、ふと思います。先の顧問先の本屋さんで本を買ったことはあるだろうか。いや、数回はありますが、ここ5年ほどは記憶にありません。それでは、ローカル線廃止の日に乗りに来る乗客と同じじゃないか。本屋さんを残してほしいと言いながら、では、残してもらえるように普段自分ができることを何かしているのかと考えたときに、何もできていない。先代社長に申し訳ないと思い頭を下げました。

 幸い、月に1度訪問する機会のある顧問先です。来月からは、毎月1冊、帰りに本を購入することにします。




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