【対話】はっきり言う | 早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所

早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所

毎朝4時起き、スポーツと読書が大好きな税理士/公認会計士がお送りする税務・会計に関する本業ブログです。
トピックスやふとした疑問から、税務・会計の話題を毎日お届けします。

こんにちは。
税理士・公認会計士(船戸明)の「本業ブログ」にようこそ。

 毎週日曜日のみ、普段の日本経済新聞に毎日新聞を加えて、2紙を読んでいます。日曜日の紙面は、少し「緩い」。ビジネスぎらぎらということもなく、前向き、頑張り、成長する、といった過度の重圧もない。科学、歴史、伝統などに目配りし、ちょっと立ち止まって、ゆっくり考えませんか、という提案を受けているみたい。であれば、提案の通り、少し立ち止まってみようかと。

 毎日新聞を読むのは、作家の高橋源一郎さんが人生相談に答えているから。その回答ぶりが発見に満ちています。

 昨日の相談は70歳の女性から。高校3年生のとき、期末試験を受けずに受験勉強に集中し大学に合格。ただ、試験を受けなかったことで卒業式の総代になれず、なっていたら親も喜んだろうと50年経った今でも後悔して夜も寝られないのだと。

 誰しも、??と思うはず。50年も悔やむようなことか、と。我が家の中3生も期末試験を受けませんでしたが、既に悔やんでいる様子はありません。

 当然、高橋さんも??でした。それを隠さないのが高橋さんの流儀です。「相談を読んで首をひねりました。……卒業式の総代に選ばれなかったことを半世紀悔やんでいる? 冗談ではなく? どうでもいいじゃないですか。そんなつまらないこと。というか、大丈夫ですか。それ、ほんとうにどうでもいいことなんですが」(19日、毎日)。

 そして、自身の経験を。「わたしは、総代どころか大学を勝手にやめました。親に行き先も告げずに何年も行方不明になりました。でも、親に申し訳ないなんて思ってませんでした。親より自分が大事に決まってるじゃありませんか」(同)。

 いつだったか、「バカにはバカとはっきり言わないと」と次男に語ってウケたことがありました。もちろん、面と向かって「バカ」とは言いにくいのですが、言葉を和らげながら「それって違いますよね」と話す機会は多々あります。

 今回の相談を読んで生じた??は「どうでもいい」でした。でも、相談を受けたら「どうでもいい」とは言いにくい。そこをはっきり語るのが高橋さんの回答です。半世紀も悩んできたのなら、ハッキリ言う必要がある。それくらい言わないと気づいてもらえない。そんな判断だったのだと思います。

 大事なことは何なのか。自分がその軸をぶらさないこと。そして、大事な人がぶれていると感じた場合に、「ぶれていますよ」とはっきり告げること。そう言えるようになるために、年齢を重ねてきたはずですから。




【お知らせ】-------------------------------------

日刊「早起き税理士のスポーツ観戦記」配信中!
→ https://www.mag2.com/m/0001147393.html
週刊「週刊経理便」配信中!
→ https://www.mag2.com/m/0001689556.html
船戸明会計事務所ホームページ 更新中!
→ http://asayoji.fan.coocan.jp