こんにちは。
大阪南船場の早起き税理士・公認会計士(船戸明)の
「本業ブログ」にようこそ。
「粉飾倒産」今年は倍増。
そんな見出しの記事が、
昨日の日本経済新聞に掲載されていました。
タイトルからして??なのですが、
その書き出しを見てみると。
「中堅中小企業を中心に粉飾決算に起因する倒産が増えている。東京商工リサーチの調べでは、2019年1~11月の「粉飾倒産」は18件で、前年同期と比べて2倍に増えた。粉飾を10年以上も隠すなど長期化した後に発覚するケースが目立つという。本業ではなく事業承継が絡んだ事例もある。低金利を背景に低水準が続いてきた国内倒産件数が増加に転じる兆しとの見方もある」(26日、日経)。
粉飾決算に起因する倒産、って、あり得ません。
粉飾したから倒産するのではなく、
倒産した会社が粉飾している、という話でしょう。
原因と結果を取り違えてはいけません。
もちろん、粉飾したことで延命されたケースはあるはず。
銀行も粉飾に気づかず、資金を融資した。
それで、何年か経営をつないできた。
が、どこかで限界がやってくる。
そして、倒産、と。
その場合でも、
倒産の原因は粉飾ではなく、あくまで本業の不振でしょう。
粉飾は、
「いつ倒産するか」には影響しますが、
「倒産するかしないか」には無関係。
本業不振。
放漫経営。
環境変化。
技術進歩。
日々、変わっていく環境に対応できるか、できないか。
変わらない、変えてはいけないと決めたことに対し、
その芯となる哲学を持っているか。
理念と柔軟性。
そのバランスを保ち続けることが必要なのだと思います。
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