こんにちは。
大阪南船場の早起き税理士・公認会計士(船戸明)の
「本業ブログ」にようこそ。
円高と円安。
どちらがいいのか。
報道では円安→輸出企業に有利、と聞きますが、
それだけで判断していいものなのか。
そもそも自国通貨が「安い」ことが、
なぜ喜ばしいことなのか。
19日の日本経済新聞「大機小機」は、その点、
「円高恐怖症を考える」と題し、
「本当に円高よりも円安の方が望ましいのだろうか」と問題提起しています。
円高が進むと不安になるのは、
そのよって立つ経済認識が3つの視点で偏っていると。
1.家計(消費者)より企業(生産者)を重視する偏り
「円高で日本の家計は大きなメリットを受ける。輸入品が安くなり、海外旅行もしやすくなるからだ。…(中略)…家計は円高を恐れる理由はほとんどないのだから、円高を恐れるのはもっぱら企業の視点からの議論だということになる」。
2.輸入よりも輸出を重視するという偏り
「輸出企業であっても原材料や部品を輸入に頼っている面があるのだから、円高によって一方的に不利益を被るわけではない。さらに、輸入品が安くなることは国内の生産者の効率化を促し、生産性を引き上げる。円高を恐れるのは輸出だけを考えているからだ」。
3.海外生産よりも国内生産を重視するという偏り
「円高は、国内で作って輸出するという企業には不利だが、海外で作って海外から世界に供給するという企業にはほぼ中立的である」。
分かりやすかったので、備忘記録として。
そういえば、かつて、小幡績さんもこう言っていました。
「短期にも長期にも円安は、経済にマイナスである。そもそも、円安は自国通貨の値下がりであるから、日本経済は円安により富を失う。我々の土地、株式、預金などすべての資産が、ドルベースで見れば価値が失われている」(『円高・デフレが日本を救う』ディスカヴァー携書、P.37)。
日本経済新聞だけ読んでいる偏り、
から少し脱せられたかと。
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