振られた。
最近はいつもこんな感じだな。
紹介から始まったのだが、何回か遊び、お互いになんとなく付き合った。
それがいけなかったのだろうか?
今にして思えば、そう感じる。
それにしても短い期間だった。
高校生か?
いや、彼らは毎日会うから、実質的にはもっと短かったのではないだろうか?
それにしても、お互いに好きだと言った記憶はないな。
そんな感じだったのだろう。
大人になると、そんな基本的で大事なことすら言わなくても付き合えてしまえるのだろう。
上辺で付き合ってたのかとも思える。
だが、お互いの利害が一致すればそれも許容範囲なのだろう。
でも、それだと自分を偽っている場合の方が多いと感じる。
そうあるべきだから、そのように振舞う。
結局自分からそういうものを投げ出すのが嫌だったのだろう。
お互いの時間を費やしているのだから、それなりに実りのあるものにしなければいけないのだろう。
連絡が来たときには、何かのネタかとも思った。
友人と一緒になってふざけて、試されているのかとも思った。
けど、違った。
夢でもなんでもない、現実だった。
現実というのは一瞬で変わってしまうんだな。
身に染みた。
すでに動いてしまった気持ちは、遅かれ早かれ決意に変わる。
そんなことは知っていることだから、もう手遅れだとわかっていた。
帰り際に見せたあの無機質な表情は、俺の勘違いでも見間違えでもなかった。
自分の直感は正しい。
それも、深層心理のレベルで感じているもので。
彼女の直感も正しかった。
俺のその後の行動予測も。
出会いと別れを繰り返すとはよく言うことだが、友人として付き合ってくと言うのは付き合う前しかないのだろうと。
本気で好きになってから付き合った相手でないと疎遠がちになっていってしまうのだと改めて感じた。
今、この時感じている感情を。
当時に考えていたことをいつでも思い出せるようにしておくんだ。