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星組「スカーレット・ピンパーネル」大劇場公演評

 宝塚歌劇にまたひとつ、新たな財産が誕生した。星組による宝塚大劇場公演が日本初演となるブロードウェー・ミュージカル「THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット・ピンパーネル)」。フランク・ワイルドホーンの壮大な音楽を、トップスターの安蘭けいを中心にした総勢90人が懸命に歌いこなして、タカラヅカの枠を超えた見応えのある群像劇に仕上がっている。


 原作は「紅はこべ」の邦題で知られる英作家オルツィの小説。フランス革命から数年後のパリでは、虐げられてきた民衆たちが怒りを爆発させ、貴族たちを次々に断頭台で処刑していた。そんな殺伐とした中で、無実の貴族たちを密(ひそ)かに国外逃亡させる秘密組織が「スカーレット・ピンパーネル」。その正体はパーシー・ブレイクニー(安蘭)をリーダーとするイギリス貴族で、最終目的は亡きフランス国王の遺児を救い出すことだった-。


 書き下ろしの新曲2曲を加え、大きく潤色・演出(小池修一郎)した同作は、オリジナルのテイストを生かしながら、全く違う宝塚版に生まれ変わった。新曲「ひとかけらの勇気」を何度も繰り返してテーマ曲に使い、群衆が歌う「マダム・ギロチン」の叫びが強烈に耳に残る。


 安蘭は持ち前の歌唱力をたっぷり聴かせるうえに、切れ者のリーダー、軽薄を装う貴族、変装して敵を攪乱(かくらん)するベルギー人スパイ…と硬軟自在の演技力を披露。実力を存分に発揮する代表作になった。


 パーシーと結婚するフランス人女優マルグリット役の遠野あすかも、美しいソロの聴かせどころ満載で、革命と愛に揺れる複雑な心情を好演。出色はパーシーの捕縛に執念をみせる革命政府公安員ショーヴラン役の柚希礼音だ。色濃い敵役が見栄えのする体格とフィットしてバツグンの存在感を見せ、挑戦した難しい歌も格段の成長ぶりが光る。


 ラストはじつに小気味いい結末で、そのあとに華麗なショーもついている。8月4日まで。東京公演は8月22日~10月5日。


出典:サンケイスポーツ

檀れいハッスル!張本GM斬り始球式

「ザ・プレミアム・モルツ球団4ー3甲子園ヒーローズ+ワールドパワーズ」(14日、東京ドーム)


 艶(あで)やかなノースリーブの白いワンピース姿で、グラウンドに飛び出した。試合前のオープニングセレモニーに、スペシャルゲストとして宝塚歌劇団出身の女優、檀れいが登場。「すごいドキドキしています。今日はみなさんとともに楽しい夜にしたいと思います」とあいさつし、司会の徳光和夫さんの掛け声で、観衆とザ・プレミアム・モルツでスコール三唱(乾杯)した。


 そして始球式。マウンドに上がった檀は前かがみになり、捕手の達川氏を見つめた。打席には現役時代に安打製造機の異名を誇った張本氏。舞台は整った。檀は大きく振りかぶると、前方に倒れんばかりに白球を投げ込んだ。外角低めにナイスボール。その瞬間、大観衆から割れんばかりの拍手がわき起こり、これに右手を高々と上げて満面の笑みで応えた。


出典:デイリースポーツ

星組 紅ゆずる The name of タカラジェンヌII

 朝日が昇るときに紅色に染まる海の景色が好きで「紅」、お正月に飾る縁起がいいゆずり葉から「ゆずる」の芸名を考えた。「自分の意見を言って、恩師につけていただきました」


 急激に注目度がアップしている男役ホープ。「スカーレット・ピンパーネル」(8月4日まで、宝塚大劇場)の新人公演に初主演し、難役のパーシー役を懸命に演じ切った。「新公最後の年なので驚きましたが、うれしくてありがたかった。すごく緊張しましたが途中から吹っ切れて、80点ぐらいかな。東京公演(8月22日から)のときはもっとレベルアップしたい」と話した。本公演ではスカーレット・ピンパーネル団のひとり、ベン役だ。


 小学5年の時にテレビで初めて宝塚歌劇を見てはまり、とくに習い事はしなかったが、高校2年で受験して1回で合格。「天にものぼる気持ち。音楽学校時代は必死にお稽古(けいこ)しました」


 初舞台は「プラハの春」で、星組に配属。これまでさほど目立つ役はなく、本人も考えながら、平成19年「シークレット・ハンター」新公で演じた主役ダゴベールの父親役をあげたぐらい。ところが、今年4月のバウ・ワークショップ「アンナ・カレーニナ」でヒロインの夫カレーニンを演じてブレークした。


 「通し役をいただいたのも、大きな役も初めてだったんです。不倫に走った妻を許す心の広い年配のダンディーな役。おヒゲをつけるだけで全然、気持ちが違うんです。最初は理解するのが難しかったけれど、最後は気持ちが切ないほどわかりましたね」


 今後の目標は、「心のある役者になりたい。心の痛みがわかる人になれば舞台人としてもうひとつ大きくなれると思います」と意欲的になった。


出典:サンケイスポーツ

熱演!紅ゆずる、なかなかの大物

 星組公演、ミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」(小池修一郎潤色、演出)の新人公演(小柳奈穂子担当)が、宝塚大劇場で開かれた。今回はこの模様を中心に報告しよう。


 フランク・ワイルドホーン氏の大曲、難曲がふんだんにちりばめられ、安蘭けい、遠野あすか、柚希礼音を中心にした本公演が、レベルの高い公演になっていることから、新人公演の出演者たちのできばえが注目されたが、パーシー役(安蘭)の紅ゆずるはじめ懸命の熱演で、舞台に新人公演らしいさわやかな風が吹いた。


 紅は入団7年目。最近ではバウ公演「アンナ・カレーニナ」(夢乃聖夏主演バージョン)のカレーニン役の好演が印象深いが、新人公演最初で最後の初主演となった今回も、春野寿美礼を思わせるナイーブな外見とは裏腹な大胆な演技と歌で、大舞台を一気に最後まで駆け抜けた。


 オープニングの銀橋上の変装場面がカットされ、いきなり「ひとかけらの勇気」のソロから始まったため、その緊張が客席にまで伝わるほど声がうわずり、銀橋を歩く手足が一緒にでているのではないかと思うほど。しかし、歌そのものは声がよくでていてあたってくだけろ式の堂々たる歌いっぷり。その後は歌、演技とも安定、なにより貴族らしいおおらかな雰囲気がよくにじみでた。ただ、おどけたパーシーとグラパンに変装した時の演技がかぶる時があり、これでは見破られるぞとちょっとハラハラ。しかし、グラパンの身振り手振りのオーバーアクトはなかなかの工夫で客席をおおいに沸かせるなど、余裕さえ感じさせた。まだまだ発展途上ではあるが、これだけ堂々とやられるとこれはなかなかの大物だ。


 マルグリット役(遠野)の蒼乃夕紀も新人公演初ヒロイン。しかし、こちらは本役の遠野に勝るとも劣らぬ素晴らしいできばえ。最初のソロから抑揚のよく効いたリリカルなソプラノで、大スターらしい風格を醸し、結婚後の居間の場面での「あなたをみつめると」の情感のこもった歌声が見事だった。昨年の「Kean」のころから思うとその成長は顕著だ。


 ショーヴラン(柚希)は麻尋しゅんが演じた。歌舞伎でいう色悪というか、なかなか美味しい役で、これまでアイーダやオスカルなど女性的な役で印象的だった麻尋にとっては、新境地ともいうべき役どころ。彼女なりにかなり突っ張って演じている感じが見ていてよく分かったが、紅がおおらかに演じている分、真面目に受けてはちょっと損。ここは緩急をつけた方が役がふくらむと思う。


 アルマン(和涼華)に扮したのは真風涼帆。「エル・アルコン」に続いての抜擢だが、シャープな表情に貴族のコスチュームが似合わず、一番重要な場面がカットされたこともあって、やや印象がうすかった。マリー役の稀鳥まりやも存在を主張するほどの大きな場面がなかったのが残念。


 あとデュハースト(立樹遥)の美弥るりか、フォークス(涼紫央)の天寿光希は、いずれも適役好演。なかでも美弥は、こういうコスチュームがぴったりでいかにも宝塚の貴公子といったムード。


 あと本公演でマリー役を演じている夢咲ねねは前半を民衆の女などのアンサンブル、後半でコメディフランセーズの新しい女優イザベル(花愛瑞穂)を演じ「物語のように」を歌った。いかにも下品に歌い、ちょっとしたところで存在を主張したのはさすが。シュザンヌ役(琴まりえの妃咲せあらも少しの出番だったが芸達者ぶりをかいま見せていた。


 プリンス・オブ・ウェールズ(英真なおき)は壱城あずさが扮したが、こんな役をやってもやはり綺麗だ。あと、スカーレット・ピンパーネルの一味の一人に研1の麻央侑希が抜擢され、長身で一際目立っていた。


 一方、月組博多座公演「ミー&マイガール」の製作発表が、さきごろ福岡市内であり、主演の霧矢大夢と羽桜しずくが出席した。ビルを演じる霧矢は「大先輩が演じてこられたビルを、自分が演じてでどんな風になるのか自分でも楽しみ。岸和田のコテコテの下町出身なので、その辺をリンクさせてだんじりパワーで頑張りたい」とユニークな抱負。サリー役の羽桜は「霧矢さんのビルを一途に思う気持ちを大切に演じたい」と初々しくまとめていた。公演中(8月22日)に宝塚での初演以来通算500回を迎えるという。


 また、昨年、退団した元花組トップ、春野寿美礼の女優としての再始動会見も、都内であった。

 春野の女優第一作は、名作「椿姫」を第二次大戦下のパリに翻案したミュージカル「マルグリット」。春野は、男役だったとは思えない透き通ったソプラノで、ミシェル・ルグラン作曲の主題歌を披露して満場を魅了「宝塚でつちかったことを大事にしながら幅広く演じたい」と抱負を話していた。公演は来年2月、赤坂ACTシアターからスタート、梅田芸術劇場、東京・日生劇場と続演する。共演者は未定。


 なお、次回更新分は宙組バウ公演の模様を中心に報告します。お楽しみに。


 また、最新の「スポニチ宝塚歌劇特集号」(タブロイド判、24ページ、オールカラー、定価200円)が、15日午後から全国のキャトルレーヴはじめ近畿の駅売店、コンビニで発売します。今回は星組公演「スカーレット・ピンパーネル」宙組公演「雨に唄えば」のグラフ、主演者インタビューを中心にした海外ミュージカル特集号です。是非お買い求めください。


 郵送購入は代金に郵送料(1部50円、2部60円、3部70円)を加算し、現金書留か未使用切手を同封し郵便番号、住所、氏名、電話番号、部数を書き、〒530ー8278スポニチ販売局「宝塚歌劇特集号係」へ。問い合わせは=電話=06(6346)8551。


出典:スポーツニッポン

真飛聖 花組の新トップ堂々お披露目!

 昨年12月に宝塚歌劇団花組のトップとなった真飛聖(まとぶ・せい)の東京でのお披露目公演「愛と死のアラビア/Red Hot Sea」が11日、東京・千代田区の東京宝塚劇場でスタートした。開演前に会見した真飛は「お芝居、ショーを通じて今の花組、そしてこれから変わっていく花組を見ることができると思います」と新生花組を力強くアピール。「Red-」の幽霊船のシーンは、自身も表情を崩して楽しみながら踊っているそうで「千秋楽では顔が変わっちゃってるかも」とコミカルな部分も見せていた。


出典:デイリースポーツ

男役新トップ真飛聖お披露目~宝塚花組

 宝塚歌劇団花組の男役新トップスター真飛聖(まとぶ・せい)のお披露目公演「愛と死のアラビア~高潔なアラブの戦士となったイギリス人」(脚本・演出谷正純)とレビュー「Red Hot Sea」(作・演出草野旦)が11日、東京宝塚劇場で幕を開けた。


 真飛は19世紀初頭、エジプトの捕虜となったイギリス軍の名狙撃手トマス・キースに扮し、敵軍に狙撃の訓練を行い、アラビア人の娘アノウド(桜乃彩音)と恋に落ちるという数奇な運命を生き抜く。「砂漠で生きる男の愛とエネルギーと新生花組全員のエネルギーをダブルで感じ、楽しんで」と意欲。8月17日まで。


出典:スポーツニッポン

真飛聖、アラブ戦士熱演!「愛と死の-」

 宝塚歌劇団花組トップスター、真飛聖(まとぶ・せい)のお披露目公演「愛と死のアラビア」「Red Hot Sea」が11日、東京宝塚劇場で開幕した。


 ミュージカル「愛と-」はローズマリ・サトクリフ著「血と砂」を原作に、アラブ戦士として生涯を終えた英国人トマス・キースを熱演。2部「Red-」は南の海を舞台にしたエネルギッシュなショー。ミュージカル、ショーともにホットなパフォーマンスで魅了した真飛は「すべてが見どころ。いまの花組はとても元気。芝居、ショーを通してそれをお伝えできれば」と意気込んだ。8月17日まで。


出典:サンケイスポーツ

元宝塚花組トップスター春野寿美礼、大作ミュージカルで女優デビュー

昨年12月に惜しまれつつ退団した宝塚歌劇団花組の元トップスター、春野寿美礼(はるのすみれ)が主演をする大作ミュージカル「マルグリット」の製作発表が7月10日に都内にて行われた。出席者は春野のほか、プロダクションチームのアラン・ブーブリル、クロード=ミッシェル・シェーンベルク、ジョナサン・ケントら。


春野は宝塚歌劇団で5年もの長きにわたって主演男役を務めあげた大型男役。正統派男役らしい容姿、演技力もさることながら、何よりも歌劇団随一と謳われた歌唱力で多くの観客を魅了した。昨年12月の退団会見の場でその後の活動を明らかにしなかったため、その動向が注目されていた彼女。活動再開の理由を「とにかく歌と離れているのが辛かった。退団後、男役としてではなく私自身として歌を歌う機会が一度あり、その時に心の底から“やっぱり歌いたい”と思った」と語る。


彼女の女優第一歩となる「マルグリット」は、日本でも根強い人気を持つ「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」の作詞・作曲家、アラン・ブーブリルとクロード=ミッシェル・シェーンベルクのコンビによる新作ミュージカルで、今年5月にロンドンで開幕したばかりの作品。デュマの小説『椿姫』をベースに、舞台を第二次世界大戦中、ナチス占領下のパリに置き換え、ドイツ将校から寵愛を受けるナイトクラブの元歌姫マルグリットとピアニストの青年アルマンの激しい恋を描く。作曲は「シェルブールの雨傘」のミシェル・ルグラン。ロンドン版の演出家ジョナサン・ケントが日本版の演出も手掛ける。


会見では春野が劇中歌『THE FACE I SEE』を披露、艶やかな歌声を会場に響かせた。彼女に対しては制作陣も大きな期待を寄せているようで、「(春野さんの歌は)本当に素晴らしい」(アラン・ブーブリル)、「とても素敵な女性で、素晴らしいアーティスト。少し歌の稽古もご一緒しましたが私にとって光栄だった」(クロード=ミッシェル・シェーンベルク)と絶賛。その春野は終始緊張の面持ちながら、「今まで男役として存在していたので、(会見の場でも)今までと気持ちが違う。でも表現していきたいことはきっと変わらないと思うので、自分の表現できるマルグリットを目指して一生懸命がんばっていきたい」と意気込みを語った。


公演は、2009年2月に東京・赤坂ACTシアター、2月下旬に大阪・梅田芸術劇場メインホール、3月に東京・日生劇場にて行われる。チケットは11月中旬一般発売予定。なお、春野の相手役となるアルマン役などは後日発表になる。


出典:@ぴあ

宝塚のステージを夢見た男たちの熱い物語「宝塚BOYS」再び

かつて宝塚歌劇団に存在した“男子部”にスポットを当てた舞台「宝塚BOYS」が昨年の好評にこたえ、今年も帰ってくる。その製作発表が、7月10日に都内の稽古場にて行われた。出演は葛山信吾、吉野圭吾、柳家花緑、山内圭哉、猪野学、瀬川亮、森本亮治ら。


あの宝塚歌劇団に男子部があった――。その意外な事実にスポットを当てた辻則彦のドキュメンタリー本『男たちの宝塚』を舞台化し昨年好評を博した「宝塚 BOYS」。1945年に特設、1954年に解散、その9年のあいだ、明日の宝塚スターを夢見て懸命に努力した男たちのおかしくも切ない青春グラフィティだ。女の園の代表格ともいえる宝塚歌劇団にあった“男子部”の存在を、演出の鈴木裕美は「大相撲に女子部が出来たような」と表現する。


その男子部の面々を演じるのは7人の個性的な男優たちだ。昨年に引き続き出演する葛山が「脚本も少し変わり、共演の方も一部変わる。昨年とは違った形で面白くなります。男ばかりでひとつの目標に向かって生きる熱みたいなものを感じてほしい」、同じく続投組の花緑が「スターではなく卵、そこまでも行っていない人たちの話でリアルに感じると重い話。でもどの時間もあますことなく楽しい」と見どころをアピール。また今回初参戦となる山内は「話をもらった時、マネージャーが“オファーが来たんですが……ナシですよね?”という言い方をしたのが面白くて“アリです”と言いました」と笑いを交えて出演動機を語りつつも「コメディ的な部分が多いけれど気持ちを大事にしなければいけない作品。普段自分がやっているコメディとは全然違う。良い経験をさせてもらっている」と話した。


またこの日はレビュー形式で行われる「BOYS 夢のショー・シーン」の場面を大階段に模したセットを使って披露。まずはシルクハットを被りステッキを手に、次に宝塚レビューのフィナーレで欠かせないシャンシャンを手に、『モン・パリ』『おゝ宝塚』『すみれの花咲く頃』という“ザッツ・宝塚”な曲を歌い踊った。ミュージカル界で活躍する吉野を除き、 “門外漢”と言える彼らがレビューに挑む姿は、まさに宝塚という未知の園に飛び込んだBOYSたちの姿だ。彼らの汗と涙の青春をぜひステージで目撃してほしい。


公演は8月1日(金)~31(日)東京日比谷・シアタークリエにて上演。その後、9月2日(火)~4日(木)兵庫県立芸術文化センター 中ホール、9月6日(土)・7日(日)愛知厚生年金会館でも上演される。チケットは発売中。


出典:@ぴあ

花組「愛と死のアラビア」すべてが見どころ!

 宝塚歌劇団花組トップスター、真飛聖のお披露目公演「愛と死のアラビア-高潔なアラブの戦士となったイギリス人-」(ローズマリ・サトクリフ・原作/谷正純・脚本演出)「Red Hot Sea」(草野旦・作演出)が11日午後、東京・日比谷の東京宝塚劇場で始まった。


 「愛と--」は、19世紀初めのエジプトを舞台に、負傷して捕虜となった英国兵トマス・キース(真飛)が、高潔なアラブの戦士として没するまでの感動編。 ショー「Red--」は南の海を舞台にしたエネルギッシュなショー。


 同日は午前に舞台稽古が行われ、稽古終了後、劇場内で真飛が会見した。


 芝居、ショーともにホットなパフォーマンスで魅了した真飛は「すべてが見どころ。いまの花組はとても元気。芝居、ショーを通していまの、そしてこれからの花組が伝わるはず」と意気込んだ。8月17日まで。

トップスター、真飛聖の会見一問一答は次のとおり。


真飛聖 千秋楽まで、新生花組、がんばりますので、どうぞよろしくお願いします。


--お気に入りの場面は?


真飛 スバリ、(ショーの第8~10場の)「幽霊船」の場面です。あそこの場面は、羽山(紀代美)先生の振付なんですが、当初は、銀橋で踊るところは二枚目ふう。後半で燕尾服を着たら、より二枚目になるはずの振付だったんですが、「あたしが振付をしたら、ちょっと路線が変わってしまった」と羽山先生もおっしゃっているように、実際にはコミカルになっています。「こんなはずではないのだけど、これが真飛のカラーだ」と(羽山に)見いだしていただいて、日に日にコミカルさが進化してしまって。東京公演の千秋楽では顔の原型が分からないくらいに変わってしまっているかもしれません。ともかく、あの場面は唯一コミカルというかおもしろく仕上がっていますので、楽しんでやっています。


--花組トップスターとしてのお披露目だが、自分がトップスターになったと感じるのはどんなときか?


真飛 ショーの最後のパレードで、組子全員に迎えられて幕が下りていくときです。それと、こうして(取材記者の)みなさんに囲まれると、ああ、私が主演として東京で舞台に立つんだな、と実感します。いまの花組は、とても元気で素直。宝塚をみんなが愛している。男役なら男役を追求し、娘役ならよりかわいらしい。一人ひとりが、どん欲。誇りをもって、やっていると思います。


--舞台のみどころは?


真飛 見どころ? お芝居のほうに出てくる砂漠に生きる男たちのエネルギー、生きようという意思は、新生花組の新しい風、勢いに重なるところがあるような気がします。お芝居を通して、ショーを通して、今の花組、そして、これからもっと変わる花組が、みなさまに伝わるはずです。。今回のお芝居とショーを通して、今の花組の形、そして、これからの花組の形が、見えるんじゃないかと思っています。どこが見どころというのではなく、すべてが見どころです。


出典:サンケイスポーツ