誉田哲也の姫川玲子シリーズにはまっている。
今まで、『ストロベリーナイト』『ソウルケイジ』『シンメトリー』を読んでいいたが、昨日は『インビジブルレイン』を読んだ。
ここ数ヶ月前から読み始めたので、テレビドラマになっていたのも知らなかったし、映画化が進んでいたことも知らなかった。でも、特に理由があったわけもなく『ストロベリーナイト』を読んで、ストーリーの確かさと読みやすさ、姫川という主人公の書かれ方が魅力的だったのに引かれた。フェミニストの私としても、姫川の描き方は、まあ許せる範囲。
ただ、警察が男社会であるとしても、少し、女ということを会議で他の所属の刑事にいじられるのが多すぎではないかと思うが。ここが男目線のおんな像かな。
映画になる『インビジブルレイン』は、姫川とやくざとの恋が描かれている。
どんな職業の人であっても、魅力的な人には、心よりも体が動く。特に刑事とやくざという敵であっても味方ではないとされている(一般的にはそうであるが)状況場面であればあるほど、自分の持っていた相手の職業に対する枠組みとは異なる人物がそこから出てきた場合は、より惹かれあう。刑事なのに、若くて美人で自分の目標に向かって強く生きている女、やくざなのに人間的な魅力を感じさせる男。惹かれてはだめだと思うほど、恋は燃え上がる。本文中にやくざの彼が、姫川にひかれていくところで「刑事でなければ・・・」という心情を吐くところがあるが、敵対する刑事だからこそ強く惹かれると思う。相手が普通の女性であればここまで悩まない。普通では手に入らないから悩むのである。そこは姫川も同じであるが、女は打算より感情が優先するところがあるから、男より行動は直接的かもしれない。
そういう恋愛のところも、今回は上手く表現していたと思う。ただ、欲を言えば、もう少し二人の甘い場面があってもよかったかもしれない。映画の脚本には女の方も入っているようなので、その点を期待しよう。
文庫本の表紙のように、主人公の姫川玲子と主演の竹内結子がつながってしまう。映画も見に行こう。これまで放映されたドラマも、レンタルで借りてみてみたい。
魅力的な小説に会うと、幸せになる。