どうもです。
先週土曜日17日に兵庫県HM養成講習会第6回目がありました。
大庄屋三木家住宅(兵庫県神埼郡福崎町)の修復現場での実地演習でした。
築350年程が経つ住宅です。
72年に兵庫県指定文化財となり、04年に町有化された福崎町の財産として
地域づくりの中心となっている建物です。
老朽化に伴い、約10年かけて修復工事を行います。
今は主屋の修復工事に入るところなのですが、
部分的な解体とともに、大工工事の細かな痕跡の調査から、
この建物がどういう変遷を辿ったかを確認しています。
そして、どの時期の状態に修復するのがいいのかを建築審査会などで
検討し修復を進めていくとの事です。
また現状の基準法に準じることも必要ですので、壁の少ない昔の建物に
耐震壁を設けることは技術的に苦労されるようです。
建物の変遷を調べて行く時に、書物文献は最初の手掛かりとなるものですが、
実際に確認するのは、やはり現場の仕上になります。
柱角に面皮部分の幅から、鉋の刃の幅が推測でき、年代がわかります。
面皮部分が大きいものほど古くなります。
糸面角ができるようになったのは、大鉋が出来てからになります。
また、釘についても和釘、洋釘の形状で年代の判別が出来ます。
板物の鋸跡も同じくです。
梁の白いチョークが、ホゾ穴や金物取付の痕跡
修復に向け迷子にならないよう番付しています。
テープなどではなく木板に書いているのが素敵ですね。
この屋根おかしいですね。どう変遷したのか?
こういう痕跡の話を伺うと、その当時の暮らしぶりまでが想像できるようになり、
非常に面白いものでした。
ただ古い建物だなぁーと見るのではなくて、
こういう痕跡から見て行くことは重要だと思いました。