秋深し酒場の壁の帽子掛        荒木かず枝

 

馴染みの客で成り立っているような

古くからある酒場

帽子掛に帽子を預けず、

外套などを掛けて

あるいは足許の籠に手荷物を入れて

秋の夜を一人、

大将を相手に一人熱燗をちびちび飲みたいラブラブ!