「滝」五月号に《湘子先生を悼む》の追悼ページに湘子先生直筆の原稿があった
主宰の第一句集「祭前」の序文 太い万年筆を使用 達筆だった と注釈
判読できるか分らないがここに書いてみる
蟻んこより小さな字だ
 菅原鬨也という名前を最初に読んだとき、私
は「若々しくていい名前だ」と思った。後に
これは本名そのままだと知ったのだけれど、
本名でも雅号であっても、これから俳句をや
ろうとする青年にふさわしい俳号であると思
った。私は十代の終わりに、自分で湘子の雅
号を選んで、三十代のころには「失敗った」(しま ルビ)
と思うことが多かったから、鬨也の名の颯爽
とした感じに、あるいは多少の羨望を感じた
のかもしれない。
 そうした印象が強かったから、不惑を迎え
るケジメとして句集を出したいという鬨也の
言葉に、ちょっと吃驚したのである。句集を
、、、、
あとは残念ながら写っていない
”鬨”の一字を私の俳号にいただきたいくらい私も惹かれている
会員の皆様に叱られるぅ~ (^^ゞ
湘子先生の印象は 多くの人の印象でもあるのだろう
湘子先生のお人柄が滲み出た序文だ
ご自分の俳号を密かに(?)失敗だったと思った時期があると白状していらっしゃる
とても正直だ
”湘子”・・・神奈川県のお生まれだから 湘南の”湘”だろうか
素敵な雅号だ
すっかり朝夕 涼しくなった
”蠍座の貼りついてゐる夜涼かな”    蓼