気が散りやすいのは若年者と高齢者、さてどっち?! | medical science training 麻生スポーツ理学センター

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気が散りやすいのは若年者と高齢者、さてどっち?!



米国の大学から、買い物袋の持ち運びや車の運転のような努力を要する身体動作を行う際に、高齢者は若年者よりも、その動作とは関係のない物事に気を取られやすいという研究報告があった。


参加者に握力計を最大努力時の5%または30%の力で握ってもらいながら、妨害が入らないパターンと妨害が入るパターンの2パターンの短期記憶テストを行ってもらった。


妨害が入らないパターンのテストは、3本の赤色の棒が配置された図を一瞬だけ見た後に、それらの棒の配置(向き)を思い出すという内容。一方、妨害が入るパターンのテストは、赤色の棒3本と青色の棒5本が配置された図を見て、赤色の棒の配置のみを覚えるという内容。青色の棒は、色鮮やかな看板や車のクラクション、自分には関係のない会話などに近いレベルの妨害要因を想定してのもの。


その結果、高齢者では、高い運動努力を要する状況下で妨害が入ると、それを無視する能力と、課題に集中して正確な回答を出す能力が低下することが明らかになった。若年成人ではこのような能力低下は認められなかったそうだ。


人は加齢に伴い、取り組んでいる課題には関係のないことを無視する力は低下していく。特に、日常生活で遭遇するような身体的な課題を行っている最中には、その低下が顕著になると説明されていた。


少しでもそれらを緩やかにするための努力、積極的な身体活動に日々取り組まねばである。



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