原因分かったからまた今度。
単数と複数の確率。
http://www.kakio.com/archives/2015/02/10-0840_journal.php
偉そうなタイトルの割には数学苦手。 イヤ、そもそも頭良くないのは数学に限った話では無いのだが。
極々稀に、「他の病院で原因がやっと分かったからソッチヘ行きます」と言われる事がある。 同業ならだれでも一度や二度は経験ある話しだが、そこで悔しいと思うか、仕方が無いネと思うか、どう思うか。
検査で分かったともよく聞くが、そもそもその言葉がおかしい。
小生に限らず、医学を志す者にとって最も重要な言葉のひとつにJohn Michael Criley, M.D.の言葉がある。 小生は開院当時から現在でも、ホームページ等を通じて正しい医療を受ける為に、患者にその言葉を投げかけている。
W.Proctor HarveyやJ. Willis Hurstに代表される偉大な医師や医学部教師は,次の5つの診断スキルの統合が必要であると述べている。
1. 病歴
2. 身体診察(視診,触診,聴診)
3. 心電図
4. 胸部レントゲン
5. 適切な検査所見(おそらく心エコー図を含む)
明敏な臨床家であれば、実際ほとんどの症例の診断は最初の2つによってなされる。そして後半の3つは追加検査というよりは、先の2つから得た診断を確認するに過ぎないことが多い。病歴と身体所見から導かれた診断が覆されることは、あまりないのである。
よほど重篤な症状、悪性の腫瘍なら生検も分かるが、果たしてその診断の手法が上記にあてはまるのだろうか?
そもそも原因がひとつとだけが言ったのか?ひとつでは無いかもしれないじゃないか!? いくつかの要因が絡み合ってる可能性だってある。むしろ単数より複数、一つより二つ、二つより三つと考える方が確率的にも妥当ではないのか。 後からあれやっておけばよかったと悔いる事の無いよう、やれる事は今なのだ。 悪い症状は悪い奴が居るからだ!と、昔は諸先輩たちに教わったものなのだがな。
