ウチにやってくる患者のほとんどが、整形や接骨院で治らないのが殆どである事は、既に承知の沙汰であろう。
昨日も50代のある男性患者が、『保険の利くトコ一度だけ行ったよ。 10分ぐらい揉んで、電気で。 アレで¥500-。3割負担ででしょ?! イイ商売だよねぇ~。 だからもう行かない。』 と。
小生も多少耳が痛い話ではあるが、良い目線・価値観の患者さんである。 さらっと言った会話だが、深い。 幾つもキーワードが隠れている。
高いから行かない訳でも、安いから行く訳でも無い。 サービスを受ける側として、その内容に見合った対価を支払えるかどうかを考えて、見抜いているのである。 しかもそのベースには “治る” という事が絶対条件として存在しているかどうかなのである。
治らない患者は、100%と言ってもいいぐらい保険、いわゆる料金に重きを置いている。 しかも目先の金額に。 ¥500~¥600で、毎日行って¥3000~¥4000。 何週間でどうなるかなんて、治癒も金額も考えてはいないのだ。
治すところに行きたいのではなく、安いところに行きたいのである。
それはダメだと思えない患者。
自分の気持ちと向き合えないようじゃ、身体と向き合う事も対話する事も出来る訳が無い。
子供だって、おこずかいのムダ使いをしたら反省し、学習する。 だから次からお金を大切に使う。 医療費を高いと思ったら、次から健康に気をつければいい話。
そもそも甘やかされて育ったダメ大人じゃ、そんな事など出来る訳が無い。 医療制度崩壊なんて、そんなレベルなんだろうな、実際は...