// noGundam noLife // mh-025 疑似体験 | あさぬぱ
ドラマや映画、アニメの世界を疑似体験できるツールには様々なものがある。

主人公が使うアイテムのレプリカであったり、ロケ地巡りであったり。



もちろんガンダムが存在する宇宙世紀も、誰もが疑似体験をすることができる。


リアルサイズのガンダムや、モビルスーツ戦を体験できるゲーム、

宇宙旅客船に乗り込むようなライド型アトラクションなどである。


それら疑似体験ツールの中にあって、

とてもガンダムらしいと思えるものは、出版物である。


ガンダム関連の出版物の中に、

1年戦争を体験した人のインタビューを中心としたドキュメンタリー漫画や、

軍人の手記を、戦後にジャーナリストが編集した小説、

戦中・戦後の様子を克明に伝える写真集などがある。


このような目線での出版物は、

他の映画や漫画などでもみられ、ガンダムに限ったものではない。

では、何が面白いのか。


それらの出版物の多くが、

宇宙世紀に実際に出版された、という設定になっているのである。


出版社、編集者、発行日などの設定があったり、

宇宙世紀に存在している企業広告が紙面をにぎわしていたり、

執筆者やフォトグラファーのプロフィールまで設定されている。


以下は、私が所持している宇宙世紀の出版物の一例である。


 写真集 M.S.ERA  
 宇宙世紀0084年 S.R.F.通信社発行

 アナハイム・ジャーナル 100号記念号
 宇宙世紀0099年12月 AEクレジット発行

 masterpiece of HUGE ARMS Double Zeta Gundam 日本語版
 宇宙世紀0109年 サイド6リーア

 U.C.HARD GRAPH
 宇宙世紀0110年 グリューネ・アプリル著



その中の1冊、

 masterpiece of HUGE ARMS Zeta Gundam 日本語版
 宇宙世紀0106年発行

これは、リーア(サイド6)で発行されている、

巨大兵器の専門書籍シリーズであり、この号ではZガンダムを特集している。


表紙をめくってすぐ、リゾートコロニー・フランチェスカの広告。

青空と海、砂浜とパラソル、水着のお姉さんと波に乗るお兄さん。

ページの左下に、AIR UNA という旅行会社のロゴ。


さらにめくると、

今号の目次と、評論家によるZガンダムについてのコラムが掲載され、

本題である最初の記事へとつながっている。



最初の記事は、

宇宙世紀0091年にアナハイム社で行われた、

新型機リ・ガズィの披露式典での出来事である。


式典会場には、主役である リ・ガズィ と一緒に、

あの伝説の名機 Zガンダム が、そびえたっていた!という内容。


記事の執筆者であるSIG-N氏は、同行のカメラマンに指示を出す。

「リ・ガズィの写真は2・3枚でいい。残りのメモリーはすべてゼータで使い切れ!」。


御存知のとおり、Zガンダムはロールアウト後にエゥーゴにわたっている。

さらにZガンダムが活躍したグリプス戦役自体が、連邦政府の内乱であったため、

事実関係が明確にされていない。

カミーユの乗っていた1号機は、アクシズで大破した後に登録抹消とされ消息不明。

わずかに流出した社内資料や、ダカールでのTV映像でしか存在を確認できていない。

そんな中、なんの前置きもなく目の前に現れたZガンダムに、

ジャーナリスト達が興奮しているのである。



言ってしまえば、なにからなにまで作り話、この本全体が嘘のかたまりである。

だがなぜかリアルに感じ、それらすべての嘘がとても気持ちがイイ。


ちなみに日本語版といったのは、

その他に4ケ国語で出版されている設定になっているからで、

英語版、フランス語版、ドイツ語版などが存在することになっている。


この世界観、それがガンダム。





 masterpiece of HUGE ARMS  Zeta Gundam 日本語版



この本は購入する価値ありです。

記事の内容、写真の撮り方、企業広告、

すべてがワクワクします。


真下