こんばんは 朝川 里美です。
「ヴィンテージボタンの1点ものブローチのお修理について」
先日、ブローチをお求めになったお客様から
お修理のご依頼がありました。
初めてのことでした。
お客様は転倒され、
ガラスボタンは割れて、もうひとつは無くなったそうです。
お怪我がなかったか?確認したのはもちろんです。
その後、お話が途絶えてました。
お客様ががっかりされて去っていくこともあるでしょう。
でもフェイスブックで交流は続いていて、
新作を購入してくださいました。
その際に、改めてお修理について確認しましたら、
お客様は、
「里美さん本当にごめんなさい」
とブローチをこわしたことをお謝りになられました。
私、やっと気づいたんです。すみません
お客様はそれは事故だったのに、
反対にこんなにも作品を大切にしてくださってたこと。
それで話が途切れたままだったのでしょう。
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ヴィンテージボタンは同じものがほとんどありません。
○商品をお修理する場合、ご相談の上、
材料費、往復の送料のご負担などいただくことになります。
今回はお客様でボタンを付けるということで、
ヴィンテージボタンのお代金と送料をいただきました。
ボタンも同じものではありません。
代替えという形で選ばせて頂き、お送りしました。
○もし、同じボタンがあり、お譲り出来るか?
希少なボタンでまた新作を出す予定でもあり、
他の方にも魅力を伝えたいと思っていますので譲ることは出来かねます。
お値段もさまざまなヴィンテージものです。
私としては、
ボタンはブローチや作品にすることで新しい形として生かされます。
レースもヴィンテージ材料すべて。
お客様にとっての1点ものとしての作品になります。
手芸好きでここまで想いが入り込んでしまいました^^
ガラスボタンのご使用の注意は、こわれものということ。
宝石みたいなガラスボタンです。
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「ガラス食器や陶器など、形あるものはいつかは無くなる」
ガラス素材はこわれても土にかえります。
自然の法則のような。
ヴィンテージボタンを後世に残してきた先人たちの想いは、
自然界からの材料でできた手作りのガラスボタンから始まり、
いつかは無くなるから、、、
希少で、はかないもの。
ここに魅力があると感じるのです。
時間も材料も資源のように大切にしてほしい
という想いから残しているのではないか?
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○ガラスばかりでなく、プラスティックボタンも使っています。
右側の風車のような紫のボタン↓
デザインが凝っていて素敵です。
お帽子のボタンもプラスティックです。
ペイントは手描きで手作り感が好きです。
お花のようなガラスボタン↓
綺麗で繊細です。
小さなミルクガラスのボタン↓
こんなに小さくて可愛いのです。
もう作品で旅立ったボタンもあります。
一期一会のような出会いのボタンたちは
私には宝石みたいで好きです。
物語がありそうですもの♡
ブローチを身に着けるだけで、可愛い人になれる、おまじない♡
デザインも1点ものを作っています。
お客様の手に渡った瞬間より、物語は始まっています。
こわれても直したいとおっしゃってくださる、
お気持ちに感謝しています。
代替えの材料でお修理もできるように努めたいと思います。
大切にしてくださるお客様のために、
お問い合わせがあったことで勉強になっています。
○ヴィンテージ材料の1点もので再生は難しいということも
どうかご理解の上、お買い求めいただけると幸いです。
ありがとうございます。
春のセットにも新作ブローチをお作りしようと思います。
手芸好きでブローチをつくる話を写真絵本にしました。
ブローチを身に着けていつも可愛く。
朝川里美