今日7月3日は、日本のお札(日本銀行券)が新札に変わる日……

 

 てっとり早く、この新札を手に入れようと思ったら、日本銀行に行って、お札の交換をしてもらうのが一番早いですね。

 

 多くの人がごったがえしているでしょうけど、順番を待てば、旧紙幣を新札と交換してもらえるので、これが一番確実な方法です。

 

 そうは言っても、新札がどんなお札かは特設サイトにも載っているし、数日経てば自然と新札を手にすることができますから、僕は新札が見られるその日が来るまで、気長に待ってみようと思います(^^)

 

 それよりも、今回のお札に登場することに決まった三人の偉人達の命式を検証する方が、推命学士らしくて良いですね。

   たまにはこのブログ、占い師らしい記事も書かなくっちゃですね……

 

 新一万円札の偉人は、渋沢栄一翁です。

 わりと最近、NHKの大河ドラマの主役になったので、渋沢栄一について詳しく知っている方も多いかもしれません。

 

 天保11年2月13日生まれ(1840年3月16日生まれ)

 時柱 日柱 月柱 年柱

  ?  甲  己  庚

  ?  戌  卯  子

 

 出生時間はわかりませんけど、月令を得ていて、命式は比較的強いです。

 

 おそらくは身旺でしょうから、甲己干合も良い作用ですね。(とはいえ、時柱が己巳とかだと、また話は違ってしまうので、何とも特定できないのですが……)

 

 江戸幕府十五代将軍となった徳川慶喜の側近として取り立てられ、幕臣から新政府の重鎮となり、その退官後は、日本の経済界と近代化に重要な役割を担っていきます。

 渋沢栄一は「日本経済の父」と呼ばれていて、その当時、500もの会社を立ち上げました。

 

 日本銀行も、東京証券取引所も、東京電力も、東京ガスも、帝国ホテルまで…… 全部、渋沢栄一が創業者です。

 

 新五千円札の偉人は、日本の女子教育の先駆者・津田梅子です。

 

 有名な津田塾の創始者で、日本初の女子留学生、当時の男尊女卑の暗黒時代において、女性の価値を高めた偉人……

 

 1864年12月31日生まれ(時柱不明)

 時柱 日柱 月柱 年柱

  ?  庚  丙  甲

  ?  午  子  子

 

 この12月31日という誕生日はいかにもという感じで、少し怪しいのですけど、食傷大過の沈金型(沈金そのものではありません)で、社会運と夫妻宮に丙と午の官がついているのが、何とも興味深いです。

 

 これでお昼に生まれていて、時柱が「壬午」になってしまったら、通根が無い上に水火激冲ですね。

 

 この命式はすでに身弱と確定していますが、それでも年干の「甲」は、そんなに悪い作用とはならないはずです。

 

 最初、梅子の父は、梅子の姉をアメリカに留学させる予定だったらしいのですが、姉がアメリカ留学を拒んだことで、梅子が留学することになったようです。

 その後、通訳士として縦横無尽に活躍し、さらなる大きな偉業を成し遂げることになります。

 

 新千円札の偉人は、北里柴三郎…… 近代日本医学の父と呼ばれた人です。

 

 恰幅の良い方ですね。

 破傷風菌の培養を成功させ、血清療法を開発、さらにはペスト菌を発見して「感染症学の巨星」と呼ばれるに至った天才です。

 

 1853年1月29日生まれ(時柱不明)

 時柱 日柱 月柱 年柱

  ?  丙  癸  壬

  ?  申  丑  子

 

 一見すると、これって従殺格とかじゃない?…… という思いがよぎりますが、出生時間が分からないから、やはり何とも言えません。

 

 こんな風に命式の五行がアンバランスの場合でも、今度は、外格の可能性が出てきてしまうので、時柱干支がない命式というのは、どうしても憶測で鑑定せざるを得なくなりますね。

 

 自分のホームページを作った時、四柱推命の鑑定の実例を載せようと、日本初の女性医師・荻野吟子を題材にしてみたのですが、ごくたまにこんな風に、時柱不明でも鑑定できるケースもあります。

 

 

 さて、そろそろ少しずつ、渋沢栄一・津田梅子・北里柴三郎の三人のお札が、街に出回っている頃ですね。

 

 新札の中の三人の偉人に、出会えるその日が楽しみです!!

 

  それにしても「考玄命稿集」に載ってる日本の偉人たちの時柱は、一体どうやって出したのだろう……