今朝のベランダからみえる東京の空は、曇り空……

 

 ようやく日本列島も、先週あたりに梅雨入りを迎えて、しばらくの間はどんよりとした空模様が続きそうです。

 

 とはいえ、沖縄を含む南西諸島では、とっくに梅雨も終わってしまっていて、すでに夏本番なんですね。

 

 空はどんよりと曇っていても、雲の上にはいつも太陽があって、僕らを照らしてくれていることには変わりありませんし、時にはこういう曇り空を楽しむのも、良いのかなと思います。

 

 東京では選挙の告知されて、もっと街は候補者の演説や選挙カーのスピーカーでうるさくなるかと思いきや、意外と静かです。

 

 くらやみ坂の選挙掲示板にも、まだ今の所、24枚のチラシが貼られることもありませんし、ニシーネスペースのある曙橋は、とってもおだやかで平和です。

 

 昨日は久しぶりに中級講座に参加してくださったFさんにお会いして、講座の補講をしながら、つもる話に花を咲かせました。

 

 どんな職業でもそうですが、例えば接客業だったら、目の前にいるお客様に対して精一杯のサービスをする訳ですけど、それと同時に職場の人間関係とか同業者とか、縦のつながりとか横のつながりとか本当にいろいろあって、人間関係というものが悩みの種になったりします。

 

 とくに占い師とかセラピストのように、目に見えない世界を扱っている人には、目に見えない世界の人(?)からの影響も受けることも多いので、そういったことにも気を配らなくてはいけません。

 

 もちろん、目に見えない世界の影響を受けるのは、精神世界の職種に限ったことではないとは思いますが、そういったことに意識を向ければ意識を向けるほど、影響を受けやすくなるのは事実だと思います。

 

 この世の人間関係でも、あの世の人間関係でも、そういったことに心が振り回され過ぎると、疲れきってしまって、せっかくの自分の大切なエネルギーを目の前の仕事や大切な人に向けられなくなってしまいますし、それでは本末転倒です。

 

 人は誰かのことを、大切に思ったり、エールを送ったりして、パワーを与えて元気にすることもできますけど、反面、嫉妬をしたり、憎しんだりして、ダメージを与える存在になってしまうことだってあります。

 

 この世に生きている限り、こういったことは避けられないですね。

 

 どんなに立派な生き方をしている人でも、こういったネガティブな感情から、完全に自由でいられる人というのは、ほとんどいないのではないかと思います。

 

 特に誰かから、そういうネガティブな感情を向けられた時に、こちらもそれに呼応してしまうと、自分も相手と同じレベルにまで波動が下がってしまいます。

 

 一年半の長い休みの間、心が病むたびにルドロフ・シュタイナーの本をずっと読んでいたのですが、シュタイナーの思想というのは心をきれいに浄化して洗い流してくれるような働きがあるようです。

 

 シュタイナーが言うように、おそらくこの世に人間という存在が誕生した時には、自分の欲得で心ががんじがらめになるようなこともなかったでしょうし、きっと当時は、嫉妬したり憎しみ合ったりして、人間同士が足を引っ張り合うこともなかったのではないかという気がします。

 

 自分の直感というものを純粋に信じることもできたのではないかと思うし、天の意思のようなものを体全体や心全体で感じとることができたから、不安というものさえ、なかったのではないかと思います。

 

 そんな時は、誰もが自分の未来を感覚的につかめていたのではないかと、思うんですよ。

 

 とはいえ、それは太古の昔の話であって、今の現代の世界に生きる以上、この世に蔓延するネガティブな感情と関わることは避けられない状況にありますけど、そういった所にエネルギーを奪われてしまうと、自分が本当に大切にしなければいけないものに、エネルギーが注げなくなってしまいます。

 

 それに、ネガティブなものにエネルギーを奪われると、次から次へとくだらないものが目につくようになって、天からの波動も受け取れなくなってしまいます。

 

 だからそんな時には、自分に正直に嘘をつかずに生きて、あとは正々堂々としていればいいのかな…… と思います。

 

 もちろん、人間は完璧ではないし、それでも間違ってしまうことはあると思うのですが、その時にはまた訂正していったらいいと思うんです。

 

 大切なことは、故意にごまかしたり、嘘をついたりしないことです。

 

 今の世の中は「言った者勝ち」の所がありますから、そんなことでは世の中を渡っていけない…… と考える人もいるかも知れませんが、そういった詭道(きどう)で自分の現状が良くなるのは、ほんの短いスパンの時間だけです。

 

 世間を騒がしている芸能人と週刊誌の裁判だって、双方の主張がこれだけ真逆に食い違ってしまっているということは、どちらか片方が完全に大嘘つきであることは間違いない訳で、そんな風に嘘をついてでも自分を正当化することができてしまうのも、また悲しい人間の性なのかも知れません。

 

 でも、どんなにうまく嘘をついて周囲を欺くことはできても、自分の本心まで欺くことはできません。

 

 こういった行為に及んでしまうと、人間が生まれながらに持っている未来を感じ取るセンサーのかすかな残り火さえも失ってしまって、不安の中に叩き込まれてしまうのだろうな…… と思います。

 

 だから、我々はその逆を行けばいいと思うんですよ。

 

 自分に嘘をつかず、精一杯できることをしながら、正々堂々と毎日を生きて、未来は天にゆだねる……

 

 こういう生き方をしていれば、不安もないし、天の応援を受けて知らず知らずに運が開いていくのではないかと、僕は思うんですね。