一昨日の自然派四柱推命上級講座の2日目のテキストは、たった6ページだけだったのですが、ゆるぴさんが内容をわかりやすくスライドにまとめてくれて、講座を実施することができました。
この2日目の講座には、同一の命式の人における共通点と違いについて触れています。
同じ命式を持っている人は、やっぱり考え方のパターンやその質感といったものは、同じようなものになります。
とはいえ、違ってくる部分もたくさんあります。
例えば生まれた国や地域が違えば、過ごす生活環境や文化なども異なってくる訳で、その人が持っている価値観は、それに大きく影響を受けることとなります。
「人の性格というのは、暮らしている地域によって決まる」という仮説を立てて調査をしている、ある大学の研究チームがあるそうですが、確かにそういったことはあると思います。
例えばですけど、子供の頃から寒い地域で生まれ育った人というのは、比較的働き者で人情味があって強気で外交的な性質となりやすく、暖かい地域で生まれ育った人というのは、楽天的でのんびりしていて穏やかな性質になりやすい…… といった具合です。
子供の頃からそういった地域で過ごせば、そこに住む人の民族性の影響を受けながら育つことになりますから、それが性格には反映されるのは、不思議なことではありません。
はるか昔において、寒い地域に暮らすには、越冬のためにも、冬が来る前には懸命に働いて食料を蓄えておく必要がありましたし、そのためにも仲間と励まし合ったりしながら、気丈に動き回らなくてはならなかったのに対し、暖かい地域に暮らす分には、越冬の準備も必要ありませんし、のんびりと楽天的に暮らすことができたのだと思います。
Hさんから、美しいグリーンのボールペンと手帳、ネクタイが届きました。
とても素敵な贈り物、本当にありがとうございます!!
僕はインテグラル理論においては、まさにこのグリーンの段階ですが、やっぱりグリーンの段階の価値観といわれるものを持っています。
不思議と今、僕の周りにいる人の多くはグリーンの段階の人ばかりで、同じ段階の人と過ごしていると、気持ちが通じやすく価値観を共有できます。
段階が違うと、そうはいきませんね。
価値観を共有できない部分も、多くなってきます。
(2023/11/13ブログ「インテグラル理論を眺めてみて」参照)
このインテグラル理論における段階(ミーム)というのも、同一生年月日時の命式の違いに大きな影響を及ぼす要素の一つです。
四柱推命の命式が完全に同じでも、グリーンの段階の人とオレンジの段階の人では、見えている世界がまるで違いますし、例え同一生年月日時で考え方のパターンや質感というものが同じであっても、求める理想や行動は全くの別物になってしまいます。
他にも、同一生年月日時の命式に影響を与えるものとしては、その人が生まれた家系による要素もありますし、その人の周りにいる人たちから受ける影響もまた甚大です。
結局の所、同一の生年月日時の命式であっても、たくさんのバリエーションができてしまう結果となります。
そして、何だかんだいっても、最終的な行動を決めるのは、その本人です。
同一の生年月日時で、全く同じ命式を持っているというのは、例えるならば、手元に全く同じ食材があるのと同じです。
それを調理するシェフの個性と腕前によって、でき上がる料理はまるで違ったものになります。
四柱推命の命式を見ることによって、陥りやすい考え方のパターンや、かもし出す性質の質感、運気の大まかな流れなどを測り知ることができます。
それでも、本人の後天的な努力や意志力によって、それをどこまででも底上げすることができます。
だからこそ人生は可能性をどれだけでも引き出せるし、四柱推命というものは、そのためのツールだといっても過言ではありません。
この偉大で素敵な学問に出会えたことを、心から感謝しています。