さて、今日のブログも、胡蝶蘭の植え替えについてです。

 

 こんな記事ばかり書いていますが、決して、朝から晩まで胡蝶蘭をいじくっているわけではなくて、今、ほとんどの時間を今度の講座のテキストのブラッシュアップに使っています。

 

 ずっとテキスト作りに夢中になってパソコンばかり見ていると、体に悪いので、たまに作業を中断してこうやって植物にふれることで、とても良い気分転換になるんです(^^)

 

 そんな訳で今回は、Yさんにいただいた卓上胡蝶蘭の鉢の植え替えをやってみましょう!!

 

 

 

 胡蝶蘭の大きさの割りに容れ物が小さいので、根っこが容れ物からはみ出てしまって、花も少し元気がなくなってきています。

 

 昨日のブログで紹介した乾燥水苔を、前もって水にふやかしておきました。

 

 

 

 

 乾燥水苔をバケツに入れて、そこに少しずつ水を掛けていきます。

 

 カップ麺の「日清ラ王」の四角く固められている具材に、お湯をゆっくりと掛けるような感じで、この乾燥水苔に少しずつ水を掛けていきます。

    どういう例えやねん……

 

 一度にたくさんの水を掛けても、乾燥水苔に水が染みこんでいきませんし、バケツから水がこぼれてしまうので、あせらないでゆっくりふやかします。

 

 この水苔を買いにホームセンターに行った時、土も必要だと思って、ホームセンターの人に胡蝶蘭を育てるにはどの土が良いかを聞いてみた所、胡蝶蘭には土は必要ありません…… という意外な答えが返ってきました。

 

 胡蝶蘭はCAM植物と言って、普通の植物とは違い、土から水を吸収することはなく、普段は樹木や岩場に根をはりめぐらせて生活しているという話です。

 

 これを聞いた時、乙の日主の処方箋に土の五行をさほど必要としない理由が、何となく見えてきた気がしました。

 

 四柱推命で、日主が乙の命式にとって必要な十干というのは、癸(偏印)と丙(傷官)と甲(劫財)の3つで、己の偏財というのは、あっても良いですけど、なくても問題ありません。

 

 水が不足している命式にとっては、むしろ水を剋す土はない方が良かったりします。    日主が乙の命式に土の五行があると良くない、という意味ではありません。

 

 植物にもチューリップのように土で育つ植物もいれば、樹木に絡まって生きる着生植物もいるように、乙の用神取用法に色々な処方箋があったとしても、不思議ではないでしょう。

 

 

 

 1日か2日ぐらい時間を掛けて、少しずつ乾燥水苔に水を吸わせていくようにすると、こんな風に水苔が元の大きさの4枚以上に膨れ上がります。

 

 最初もしかして、水苔の量が足りないんじゃないかと思っていたのですが、その心配は稀有に終わりました。

 

 というより、この量だと確実に半分以上あまってしまいますね(笑)

 

 最初から使う分だけ、水苔をちぎって水につければ良いのに…… と思われる方もいらっしゃると思いますが、それはあまり良い方法ではありません。

 

 

 

 水苔というのは、こんな風に一本一本が長いですから、乾燥した状態で引きちぎると、ボロボロになって使いにくくなってしまうのです。

 

 さて、それでは次に、昨日のブログで作った紙の芯に、水苔を絡めていきましょう。

 

 

 

 まずは筒の上に、水苔をふんわりと乗せてですね……

 

 胡蝶蘭は着生植物のせいか、紙を好む性質があるといいます。

 

 ダンボールなんかを水につけて、根の近くに置いておくと、元気に成長するのだとか……

 

 紙というのは、木材からできていますから、胡蝶蘭にとっては栄養の元になるのかも知れません。

 

 

 

 次にこんな風に、水苔を芯にぐるぐる巻き付けていきましょう。

 

 これで胡蝶蘭の新しい住みかのでき上がりです。

 

 

 

 Yさんからいただいた胡蝶蘭を、鉢から出して、根っこを水で洗ってみました。

 せまい容器の中を、根が伸びまくっていましたが、このうちの半分の根は、すでに乾ききっていてスカスカです。

 

 このままの状態だと、新しい根が伸びられないので、枯れてスカスカになっている根っこの手前でハサミを入れました。

 

 

 

 丁寧に枯れている根っこを切っていったら、きれいに根が整理できました。

 

 胡蝶蘭にとっても、乙にとっても、とにかく根っこが命……

 根っこがしっかりはれていれば、どんなに花や葉が枯れようとも、また復活します。

 

 う~ん、全部で6鉢もあるので、今、全部の胡蝶蘭の植え替えをしてしまうのは、どう考えても不可能ですね。

 

 この続きは、また明日のブログに回すことにいたしましょう。