今日も、ニシーネ スペースのベランダから差し込む日差しが暖かいです。
昨日の東京は、まるで春を先取りしたような暖かさでした。
春という季節は、本当に大好きです。
昨日はニシーネ スペースに、ナレーターの森野燿子さんがいらっしゃってくださいました。
森野さんは、これまで数多くのナレーションのお仕事を手掛けられたベテランのナレーターであり、今はそれと同時に、プロのナレーターの育成にも貢献されていらっしゃいます。
ホームページの中にある金田正一さんのお話は感動ものです。
実は、森野さんは、僕の四柱推命講座の受講生でもあるのです。
昨日、ニシーネ スペースにいらしてくださった理由は、僕の公式LINEがほったらかしになっているのを見て、何とかしたいとおっしゃってくれたからでした。
森野さんは公式LINEアカウントのことにも、とても詳しいです。
森野さんに言われて、僕も自分のLINE公式アカウントページを見てみたのですが、いつの間にか友だちが38人になっていて、感激しました。
登録してくださった皆さま、本当にありがとうございます!!
とはいえ、森野さんは、友だちが38人というのは、あまりに少なすぎるとおっしゃいます。
LINEの友だちの数は、何千人とか何万人といった単位の数になることも、決して珍しくはないとのこと……
なんか、観念が破れました(^^)
昨日は一日中、LINEの活用の仕方の他にも、色々と為になるお話をうかがうことができました。
森野さんは、たくさんのスタッフを抱えて、お仕事をされていらっしゃいます。
僕は、二年前の会社のゴタゴタで、人を雇い入れることに疲れてしまったという話をすると、森野さんは、一緒にやっていくスタッフを決める時の大切なポイントについて、教えてくださいました。
これは森野さんが、ある先生から聞いた話です。
スタッフを選ぶ大切なポイントは、能力のあるなし以上に「その人が自分のことを尊敬しているかどうか」と「自分がその人のことを好きかどうか」という2つだそうです。
このスタッフの選び方によって、この先の仕事が成功するか、それとも人間関係でギクシャクして組織が瓦解してしまうかが決まるそうです。
その言葉を聞いたとき、僕はとても納得するものを感じました。
確かに、例えどんなに能力があって優秀だとしても、自分のことを尊敬していなくて、信頼関係が築かれていない人がスタッフだった場合、方針が一致する時には一時的にうまくいくかもしれませんが、お互いの意見が食い違った場合には反目し合うことになります。
逆に、この2つのポイントさえ満たされていたら、例えそのスタッフの能力が劣っていたとしても、その時は自分がフォローすれば良いし、好きだと思える人だったら、それはたいして苦にならないでしょう。
考えてみれば、徳川家康の人事方針がこれです。
ちなみに、織田信長という人は、徹底した能力主義の人でした。
仕事ができるとみるや、すぐに出世させましたし、成果を上げた分だけ認めて恩賞を与えました。
その逆に、成果を上げられなかった武将の中には、いきなり追放される者もいましたし、自分の機嫌を損ねるような部下は、容赦なく斬り殺されました。
自分のことを尊敬していない部下であっても、信長にかかれば、力でねじ伏せられて言うことを聞くしかなかった訳ですから、しばらくはこれでうまくいっていましたが、信長のその最期は、もはや誰もが知る所です。
豊臣秀吉も、やはり信長と同じように能力主義です。
でも、そこに信長のような過酷さや冷酷さはありませんでしたし、極力、人の和を大切にしようとしました。
結果的に秀吉は天下を取ることができましたが、その組織は、死後も盤石なものではありませんでした。
信長も秀吉も、優れた配下をたくさん持つことができましたが、そのほとんどは利で動くタイプの人間ばかりだったんです。
徳川家康は前の二人と違って、決して能力主義ではなく、その人物の能力よりも、人柄や実直さを重視しました。
ある戦さの時に、家康の配下の武将のある旗本が抜け駆けをして、その武将のそばを離れて敵の大将の所まで行って、大将の首をとってしまったことがあったんです。
敵の大将がたおれて、戦さは大勝利ですから、普通ならこれは大手柄です。
信長や秀吉だったら、この配下の武将の旗本を大抜擢して、直属の自分の部下にしていたかも知れません。
でも家康は、なんとその武将に命じて、この旗本を解雇してしまったんです。
子供の頃「クイズ面白ゼミナール」の歴史クイズで、この家康が取った行動の三択の正解を聞いた時は、なんて家康という人は冷たい人なんだ…… と思ったものですが、今になってみると、家康のしたたかさというか、人を見る観察眼のようなものの凄さを感じずにはいられません。
先々のことを考えれば、自分が仕えている将のことをほったらかして、抜け駆けをする部下というのは、本当の意味で自分のことを大切にしてはくれないし、こういう部下をそばにおいておくのは、危険極まりないということです。
森野さんからいろんなお話を聞いて、昨日は目からうろこでした。
これから仕事をすすめていくにあたって、またいつしか、全部の仕事を一人で対応できなくなってしまうことが起こるかもしれない……
そんな時には、トラウマで臆病になって仕事を一人で抱え込むのではなく、かといって、丸投げするのでもなく、本当に自分のことを信頼してくれる人に、助けをお願いしてみようと思いました。
ニシーネ スペースのベランダから差し込む日差しを浴びながら、広がっていく未来の可能性を改めて感じました。