早いもので、2月もあと3日で終わりです。
今から12年前の辰年の今日は、ちょうどフランスのパリの地に、初めて足を踏み入れた日でした。
(2012/2/27パリブログ 「浅野太志 In Paris」 参照)
12年前の昨日(2012年2月26日)、成田空港からパリ行きの飛行機に乗って、12年前の今日、パリに到着しました。
今だから書けますけど、僕にとって、パリに旅立つ時の直前の自分の運気は最悪だったんです。
パリブログには「エテイヤのエジプシャン・タロットのことを調べにパリに行ってきます」なんて格好の良いことを書いていますけど、それはただの建前で、本当のことを言うと、人生の逃避行と言いますか、今までの人生を一回リセットするために、パリに逃げ出したようなものでした。
あの頃は全てが八方塞がりで、おまけに風邪を悪化させて気管支炎にまでなって、声すら出せない状態でした。
もちろんそれでも、自分さえ我慢すれば生活に困ることはなかったし、普通の人なら多分、その無難な道を選択するのだと思うのですが、その道を選ぶと自分のプライドが全く維持できなくて、生きた屍のような状態で、ただ生活のためだけに仕事を続けている未来が目に見えていました。
だから、思い切って全てを捨てて、一つの賭けに出てみたんです。
ちょうど方位学においても、あのパリ行きの方位が「最大の吉方位」に当たっていたのもあります。
恥ずかしながら、僕はあの日まで、海外に一度も旅行したことがありませんでした。
初めての海外渡航が、海外旅行の難易度としてはかなり高いパリですから、緊張しまくりでした。
パリで暮らして行けそうなら、あのままパリに住み着いてしまおうなどと思っていたのですが、紆余曲折を得て、結局の所、1ヶ月もパリに滞在することなく、日本に帰国することになってしまいました。
それにしても不思議だったのは、パリに向かって旅立つ日に起こった奇跡です。
普通なら絶対に、飛行機に搭乗できないシチュエーションでした。
(2013/2/26パリブログ 「あの日起こった奇跡」 参照)
とにかく、パリから日本に戻ってきてからは、飛ぶ鳥を落とすような勢いで運勢が開いていき、その翌年・翌々年と続けざまに2冊の本を出版するチャンスに恵まれ、さらには、東京・中野坂上の駅近のマンションに、ささやかなサロンを構えるまでに至りました。
物事が行き詰まって、何もかもがうまく行かないような時というのは、もしかすると「今こそ、自分の方向性を変える時だ」という、天からのメッセージかも知れません。
そんな時は、思いっきり大胆に行動してみるのが、良かったりします。
いつもの日常が変わってしまうことを恐れないで、自分の思いをありったけの力を込めてこじ開ければ、必ずや運命の扉は開かれるはずです。