1月も半ばを過ぎて、暦の上ではあと10日あまりで立春……
まだまだ寒い日が続きますが、皆さま風邪などひかれないように、暖かくしてお過ごしください。
自然派四柱推命初級講座の中の実践鑑定の題材の準備で、先週末はずっと、スティーブ・ジョブズの生涯を調べていたのですが、この人のすごみというのは、とても一言で語れるものではありません。
こだわりが強くて、自信家であり、人に対する押しが強い……
物作りに対する熱量は半端なく、その営業力は抜きん出ていて、ビル・ゲイツはスティーブ・ジョブズのことを「スーパー・セールスマン」と呼んだほどです。
悪く言えば、傲慢で独善的であり、部下の仕事に納得しないと罵詈雑言をまくし立てるし、自分と信念が相容れない部下に対しては、その場で即座にリストラをしました。
アップル社の社内では、「解雇される」という意味の「スティーブされる」という隠語があったほどです。
おそらく今の日本なら、パワハラで真っ先に訴えられる人だと思いますね(笑)
とはいえ、それは「良い製品を作りたい」という思いそのもので、部下の仕事内容をひどい言葉でこき下ろしても、その部下の人格をこき下ろしたことはなかったと言います。
そして、自分が間違っていると分かれば、即座に訂正して自分の方針を改めたそうです。
面白かったのは、製品のプロジェクトで、スティーブ・ジョブズと一人の部下が議論になった時の話です。
その部下は、ジョブスの意見に全く納得できなかったもの、ジョブズがあまりにしつこいので、議論の途中で引き下がって自分の意見を取り下げました。
すると後日、やっぱり自分の意見が正しかったことがわかる出来事が起こったそうです。
そうするとジョブズは、いきなりその部下の部屋に入ってきて、怒鳴り始めました。
なせ俺が間違っていると、もっと強く主張して俺を説得しなかったんだ。それをしなかったお前が悪い……
こんな風に、いつも怒りまくっているスティーブ・ジョブズのそばで仕事をするのは、余程に強靱な精神力を持っている人でなければ、普通は身がもたないと思います。
そんな強烈な性格のスティーブ・ジョブズですが、ある時から急に、職場でいつも笑顔を見せるような優しい性格になりました。
それは、肝臓の移植手術を受けて直後のことだそうです。
「人の性格は一生変わらない」などと言いますけれど、不思議なものです。
次回のブログから、過去のパリブログからたどって、こういった臓器移植などがきっかけで、性格や記憶なんかが変化してしまうという、少し不思議なお話を連ねてみたいと思います。