最近、何かを作ろうとして、それができ上がってみると、自分が考えていたものとはずい分と違ったものになっていることが多いんですよ。
こういう経験があるのは、おそらく僕だけではないと思います。
僕の場合だったら、それは本の原稿だったり、毎回の講座のテキストだったり、このブログの文章だったりする訳ですけれど、人によっては、何かの芸術作品かも知れないし、お料理の献立かも知れないし、ヘアメイクのアレンジかも知れません。
例えばですけど「庭の草むしりをしていて、とても疲れた」というブログを書くつもりが、書いている内に「庭に生えている花がとても美しかった」という話に、すり替わってしまうみたいな……
でき上がったものが最初の構想とはまるで別なものになってしまっているので、どうしようかと思うのですが、出来栄えとしては、当初作ろうとしていたものよりも、うんと良いものになっていたりします。
そんな時、最近の僕は、そのでき上がったものを、すんなり受け入れることにしています。
自分が作ろうとしていたものではない訳ですから、確かに、もう一度作り直すのも選択の一つだとは思うのですが、もしかすると、自分が作ろうとしていたものよりも、こっちの方が良かったんじゃないだろうか…… などと思い直すんです。
もちろん単純に、もう一度新たに作り直しているような時間がない…… という理由もありますが(笑)
これは、何かの作品を作るようなことだけにとどまらず、例えば旅のプランだったり、もしかすると、これまでに歩んできた人生そのものに関しても、言えることかも知れません。
ちなみに、今の僕の人生は、例えば小学生や中学生の頃に思い描いていた未来像とは、全くの別物ですし、あの頃には想像すらつかなかった人生だと思います。
でも、案外それで良かったりするんですね。
少なくとも、僕は今の自分の人生が好きです。
今の自分の人生を見わたす限りには、結婚生活というものとはまるで無縁ですし、そうなってくれば当然、子供もできないと思います。
とはいえその分、仕事に関しては恵まれていて、こうして自分が楽しいと思える仕事を、好き放題やらせていただいています。
子供の頃に思い描いていた大人の自分は、普通に結婚して、子供も2~3人いて、普通にどこかの会社に行って何かの仕事をしているというものでした。
今のこの人生は、子供の頃の予想とは全然違っていますが、僕らしい人生だと思うし、今では誇りに思います。
自分の人生なんて、誇りになんて思えないよ…… という人も中にはいらっしゃると思います。
僕自身、20代の頃や30代前半の頃はそうでした。
あの頃はずっと、自分に対する劣等感しかなかったです。
それでも長い時間を掛けて一生懸命に生きていれば、軌道修正をするチャンスも増えますから、案外それなりに格好がついてきたりもします。
予想と違っているから面白い……
この先の未来にも、自分にとってたくさんの学びがあるだろうし、たくさんのチャンスがあるはずです。
それを恐れることなく、失敗を誰かのせいにして言い訳することもせず、今は真正面から受け止めてやろうと思っています。
まだ見ぬこの先の未来の自分が、今の予想と違ってどうなっているのか…… 不安がゼロという訳ではありませんが、それ以上に期待で胸がワクワクします。
P.S. 今日のブログも、やっぱり当初考えていたものと全く違う内容になりました(笑)