一昨日、国会図書館に行って膨大なコピーをとってもらい、そのコピーを読み返しつつ、さらにインターネットで調べたり、頭を整理したりしながら、昨日はずっと講座のテキストやスライドを作っていました。
四柱推命三昧の暮らし…… 本当に毎日が充実しています。
もしも今がインターネットが発達していない時代だったら、こんなにも能率良く、資料なんて手に入らなかったですね。
こんなに便利な時代に生まれこられたことに、心から感謝です。
それにしても、こういった古い時代のことを考証する分野においては、自分では常識だと思っていたことが、いつの間にか覆されてしまっている…… みたいなことがよくあります。
今は、加速度的にいろんな学問の分野の発見が進んでいますから、昔に比べると、常識が覆されるスピードも速いです。
「光の速度や時間の流れは、常に一定である」という常識を覆したのはアインシュタインでしたが、それまでにその常識を疑おうとした人は、ほとんどいませんでした。
もっと大昔には、地球は平面の円盤状の形をしていて宇宙の中心にあって、太陽とか月とか星々がその周りを回っているのだ…… みたいに考えられていました。
でも、その時代にはそれが常識だったから、そこに疑いの余地はありませんでした。
今の時代になって、どういう訳か「フラットアース」が流行り出したりしてますけど(笑)
それはさておき、これまで当たり前だと思い込んでいた常識も、いつの間にか覆されている可能性があるから、常に自分の知識のアップデートをしておかなくてはいけないと、最近思うようになりました。
四柱推命の五行の話ですけど、少し前までは「相生五行は、劉向 (りゅうきょう) 劉歆(りゅうきん)親子によって考案された」みたいなことが、どの本にも書いてあったんです。
でも今では「董仲舒(とうちゅうじょ)が、相生五行を考案した」と、考えられるようになってきています。
もちろん、ハッキリとそれを示す証拠までは発見されていませんし、2000年も前の話ですから、誰も証明することもできませんけれど……
干支とか占いについてのことを調べるために、国会図書館で昔に書かれた本を参照すると、そこにはずい分と古い情報が載っていたりして、現在の最新の情報の常識と違っていることがあります。
例えば、今から30年前ぐらいのタロットの書籍には「タロットカードの発祥の地は、エジプトである」みたいなことが、そこら中に書かれているのですが、現在においては「タロットカードはイタリアで作られ、当初はギャンブルのための道具だった……」というのは、当たり前の定説になりつつあります。
もちろん、この先の未来において、この説が覆されないという保証はありませんが(笑)
常識はいつの間にか覆されている……
油断しないで、常に情報をアップデートすることを心掛けていこうと思います。