この時期になると、買い物でコンビニやスーパーに入ると、決まってクリスマスソングが流れています。

 

 今年もまた、この時期がやってきたのか…… と感慨深く思いながらも、それと同時に、人生あと何回この時期を過ごせるのかな…… なんて考えてみたりして。

 

 子供の頃、親と一緒に過ごしたクリスマスイブの記憶は、かすかに残っています。

 

 いつも母親が、スーパーの閉店間際にクリスマスケーキを買ってくるんですね。

 だいたい閉店間際になると、ケーキも半額ぐらいになりますから……

 

 別に部屋の飾りつけをしたりとか、そんな盛大なことはしませんでしたけど、家族でささやかにケーキとシャンパンでお祝いをしていました。

 

 クリスマス用のローソクがなくて、父親が仏壇からローソクを出してきて、そのローソクを牛乳栓(牛乳瓶の紙のフタ)の上に立てて、部屋の明かりを消して……

 

 暗闇の中、仏壇のローソクの燃える炎を見つめていた記憶があります(笑)

 

 昔のことを想い出してみると、楽しいですね。

 

 でも僕の場合、どちらかというとあんまりクリスマスイブで良い記憶はないです。

 

 今でもそうかもしれませんが、一昔前は、若者にとってクリスマスイブの夜というのは、恋人と過ごすための時間みたいな風潮があったりしました。

 

 恋人と過ごすことができた人たちは「勝ち組」で、一人ぼっちで過ごす人たちは「負け組」みたいな……

 あれ、当時のトレンドドラマの影響ですね。

 

 本当くだらない風潮だと思うのですが、周りのそういう価値観の友人から、そんな話ばかり聞いていると、いつしか自分まで、そういったつまらない価値観にそまるものかと思いつつ、知らず知らずそまっているという(笑)

 

 あの頃は、ミュージシャンになることだけに夢中で、恋人なんていませんでしたから、10代後半と20代の最初の頃はいつも、イブの夜はさみしくてみじめな気持ちで過ごしていました。

 

 ふりかえって過去の自分に言ってやりたいですね。

 「人と自分を比べてどうする」って(笑)

 

 でもそういうのは、20代の最初までです。

 というのはその頃、僕はケンタッキー・フライドチキンのアルバイトを始めたんです。

 

 ケンタッキーにとってクリスマスイブというのは、チキンが一番売れる「一年で一番忙しい日」ですから、その日にシフトを入れるのは当然という世界で、すっかりクリスマスイブに恋人と過ごすとかどうとか…… ということは忘れてしまいました。

 

 これまでに、年の数だけクリスマスイブを過ごしてきましたけど、いろんなことがありました。

 

 これまでで一番幸せだったクリスマスイブは、多分2017年のクリスマスイブですかね。

 

 一番不幸だったクリスマスイブは、もう、いつだったかも忘れてしまったのですけど、深夜に東京の埋め立て地で、日払いの荷物の仕分けのアルバイトをやった日の夜のことです。

 アルバイトを終えて、仕分け工場を出た時はもう25日の朝6時なんですけど、空はまだ星空なんですよ。

 東京湾から吹きすさぶ風がもう半端なく冷たくて、身も心も凍えました(笑)

 

 これまでにも、いろんなことがありましたけど、今年のクリスマスイブの夜はとっても幸せです。

 

 なぜなら今日は、毎月第4日曜日の「月一回・Zoom四柱推命勉強会」に重なって、気のおけない仲間と楽しい四柱推命の勉強会ができるのですから……

 

 皆さまは、どのようなクリスマスイブを過ごされるのでしょうか。

 

 今宵、どうか素敵な夜をお過ごしください。