今日は、勤労感謝の日の祝日。

 今、僕は島根県出雲市に来ています。

 

 ここは、旧暦(太陰暦)の10月「神無月」が、唯一「神在月(かみありづき)」と呼ばれる場所……

 

 その理由は古来より、10月10日の夜に全国の神様が出雲の稲佐の浜へと到着して、縁結びの会議である「神議(かみはかり)」のために、出雲大社にお集まりになるとされているからです。

 

 毎年、出雲大社で行われる「縁結大祭」には、日本中から大勢の人が集まってきますが、中でもこの稲佐の浜で旧暦10月10日に行われる「神迎祭(かみむかえさい)」は、人気があります。

 

 一昨日から引き続き、6人の仲間と共に、出雲の神社巡りをしてまいりました。

 

 まずは、出雲國一之宮・熊野大社へ……

 

 

 

 熊野大社は全国にたくさんあり、中でも和歌山県(紀伊)の熊野本宮大社は最も有名ですが、一説には、紀伊の熊野三山はこの熊野大社から勧請(かんじょう)されたとも言われます。

 

 熊野大社の御祭神の伊邪那伎日真名子(いざなぎのひまなご)は、「伊邪那伎様が可愛がる御子」という意味で、これは素戔嗚尊(すさのおのみこと)のことを指します。

 

 出雲国といえば国津神の神様の国であり、その代表的な神様と言えば、何といっても大国主(おおくにぬし)命と義父に当たる素戔嗚尊です。

 

 一行は次に、素戔嗚尊ゆかりの神社である須我神社に参拝しました。

 

 

 

 ここは日本で最初の御宮とも呼ばれている場所です。

 

 神話の中で、素戔嗚尊は八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治して、奇稲田比売(くしなだひめ)と結婚し、初めて宮作りをしたと伝えられますが、この神社こそがそれにあたります。

 

 さらに、山の奥の須我神社の奥宮へと向かいます。

 

 

 

 長い階段の山道を登っていくと……

 

 

 

 そこには、素戔嗚尊と奇稲田姫の夫婦岩がありました。

 

 

 

 真ん中の大きな岩が素戔嗚尊、左に寄り添うようにある岩が妻の奇稲田姫、そして手前の小さな岩が、二人の子供の八島士奴美神(やしまじぬみのかみ)です。

 

 親子三人(三柱?)で、とても微笑ましいです(^^)

 

 そして、昼食の後、みんなで夜の神迎祭の場所取りをしに、稲佐の浜へと向かいました。

 

 

 

 ここが今夜、全国の神々様の上陸ポイント……

 

 神話の世界においては、大国主大神と建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)が国譲りの交渉をした場所でもあります。

 

 

 

 稲佐の浜の弁天島の神様にも参拝した後、出雲大社の周辺にある、大国主の相棒・少名毘古那命(すくなひこな)の神が祭られる天神社、天穂日命(あめのほひ)が祭られている天穂日命社など、たくさんの神社をぐるっと参拝してまいりました。

 

 

 

 この神社は、造化三神の一柱である神産巣日神(かみむすび)が御祭神の「命主社(いのちのぬしのやしろ)」……

 

 造化三神の神様が祭られる神社は、非常に珍しいです。

 

 夜を迎え、いよいよ稲佐の浜での神迎祭が始まりました。

 

 45秒の短い動画で、暗くて何をやっているかわかりませんが、雰囲気だけでも、よかったらお楽しみください♪

 

 

 

 この後は、東横INNの近くの居酒屋で夕食を取りましたが、またしても、ついつい飲み過ぎてしまいました。

 

 今日はこれから、全国の神様がお集りになった出雲大社に参拝させていただきます!!