11月だというのに、今日はポカポカと暖かくて気持ちよいです。

 ちまたでは祝日、文化の日なんですね。

 

 さて、今日のブログネタも、何の変わり映えもしないインテグラル理論ネタです。

 

 僕が、このインテグラル理論の著者である「ケン・ウィルバー」の名前を初めて耳にしたのは、伊泉龍一先生が講座の中でされていた、何かのお話の時だったと思います。

 

 その後、書店で暦の関係の本を探している時、偶然にケン・ウィルバーの「無境界」という本を見つけ、その本を読んでいる内に、すっかりとケン・ウィルバーの思想に魅入られてしまいました。

 

 ケン・ウィルバーという人は、よく「ニューエイジの思想家」のように扱われることが多いのですが、ケン・ウィルバー自身は、それを快く思っていません。

 

 どちらにしても、四柱推命にウィルバーの進化論は全く関係ないだろう…… といわれそうですが、このウィルバーのグローイング・アップの進化過程のシステムは、とっても興味深いんです。

 

 僕は四柱推命を研究している仕事柄、ついつい、こういうシステムを見ると、五行や通変の性質とそれぞれの段階とを対応させられないものかと考えてしまうのですが、通変をあてはめるのは難しかったものの、五行については、かなりしっくりとあてはまるのを感じました。

 

 とはいえもちろん、そういうのは、余興の範疇にとどめておこうと思います。

 

 エリファス・レヴィやアレイスター・クローリーが、伝統あるカバラに、タロットカードを結びつけて勝手な解釈を展開したことに、カバラの大家であるゲルショム・ショーレムがご立腹だったように、グローイング・アップに五行なんかを結びつけたら、ケン・ウィルバーからお叱りを受けかねませんから(笑)

 でも、あまりにピッタリ五行と結びつくので、ちょっとだけ紹介させてください(^^;;

 

 昨日のブログでは、グローイング・アップの人の意識状態の「12の段階」の色の名称なんかを、書き出してみました。

 

 このグローイング・アップのシステムの面白い所は、ただ、人の意識状態を12に分類化しているだけでなく、その意識状態が、下から上へ順番に進化を遂げていくようになっていると、段階的に考える部分です。

 そして、それによって、進化のための方向性と道筋が見えてくるんですね。

 

 進化は必ず、インフラレッド → マゼンタ → レッド → アンバー → オレンジ → グリーン → ティール → ターコイズ…… という順番に、進んでいきます。

 それから、段階をとばしてしまうことも決してありません。例えばレッドの段階の人が、アンバーをとばして、いきなりオレンジの思考に入ってしまうということは、ないということです。

 

 ちなみに、この表の「第一層」に組み込まれている6つの段階は、価値観が全く違っている上に、お互いの価値観を共有することが苦手です。

 

 世界の先進国においては、アンバーとオレンジとグリーンの3つの思考段階が主流を占めていて、大きな影響力を持ち、お互いが相容れないでまま、しのぎを削り合っているそうです。

 

 それぞれの段階の価値体系の詳細については、これから順番に書いていこうと思いますが、著作家のマーティン・ウチックは、グローイング・アップの段階が異なっているパートナーについて、「残念なことではあるが、この場合、お互いが十分な相互理解に到達し、様々な価値を共有することはほとんど不可能であり、本当の意味で一緒に生きていくことはできない」とまで言い切っています。

 

 この言葉、二年前に会社を作ることになって、その時、パートナーを組むことになった人たちと話し合いをしていて、切実に身にしみました。

 四柱推命による相性とは、また別の所で、このグローイング・アップの「思考の隠れた地図(ヒドゥン・マップ)」というものは、やはり存在しているように思います。

 

 ただの友人だったり、深い関係にまで発展しない仕事のパートナーであれば、お互いの段階が異なっていても、良い関係を築くことができるし、さほど問題が出ることはないのですが、これが会社の共同経営者だったり、一生のパートナーだったりした場合には、いろいろと問題が出てきますね。

 

 とはいえ僕は、このグローイング・アップのシステムも、やっぱり四柱推命と同じで、相手を理解するためにあると思うんですよ。

 

 例え、お互いの価値観が異なっていても、相手の価値観がどのような基準のもので、自分とはどんな風に違うか…… ということを知ることによって、完全に理解し合えなくても、お互いに許し合える部分も出てくるはずです。

 

 そして、相手の考えもすんなりと受け入れることができるようにも、なるはずです。

 

 ちなみにインテグラル理論では、こういうことができるのが、ティール以上の段階だと言われています。

 ティールの段階を説明する時に、また書きたいと思いますが、時々耳にする「ティール組織」という言葉は、ここから来ています。

 

 さて、明日のブログからは、インフラレッドからターコイズまでの世界観のそれぞれを、楽しみながら書いてみたいと思います!!