ミントグリーン色の扉は良いですね。

 お出掛けをしようと、玄関の扉を開けるたびに、気持ちが盛り上がります(笑)

 

 やっぱり思うのですが、色というものが心に働きかける影響というのは、想像以上に大きなものがあります。

 

 以前に、パリブログに色についての記事を何日かにわたってアップしたことがあるのですが、これから3日間、その記事をリメイクして、ご紹介したいと思います。

 まず一回目は、色というものは、そもそも何なのか…… ということについてです。

 

 いつも単調な内容のブログなので、少し趣向を変えて、今日は、我々が目にする色彩というものについてのお話でもしましょう。

 

 現代の生活は、本当にたくさんの色彩に取り囲まれていますが、我々が当たり前に感じている色というものは、一体なんなのか…… と問われて、きちんと答えられる人はそんなにいないのではないか、という気がします。

 

 僕は「タロット占い完全マニュアル」という本の原稿を書くにあたって、タロットカードに使用されている色でカードを読み解く方法を載せようと、色というものが、そもそも一体何なのかを調べていました。

 

 結論だけ言うと、色とは電磁波(放射光)なんです。

 

 光を発しないような物質には、元々色というものは無くて、光源(太陽とか電球とか)からの光が物体に当たった時に反射した光(電磁波)というものが、色になります。

 

 例えば僕の部屋には大部分が緑色の物で埋め尽くされているのですが(緑フェチなので……)もしも光があたらなかったら、これらの物は緑色になることはありません。

 

 「色は電磁波だ」なんて、いきなり言われても…… という感じですが、当然、全ての電磁波に色がある訳ではありません。

 実際の所、色というものは人間(動物)の五感の中の視覚が感じとる錯覚に過ぎないんです。

 

 人間の目は、約380nm(ナノメーター)から780nmの間の波長の電磁波に色彩を感じるようにできていんですね。

 よく聞く言葉ですが、この波長の長さの電磁波を「可視光線」 と言います。

 

 もちろん、780nm以上の波長を持つ電磁波や、380nm以下の波長を持つ電磁波だって存在します。

 

 780nmよりも長い波長を持った電磁波を波長の短いものから順にあげると、赤外線、レーダー波、テレビ波となります。

 いわゆる電波です。

 

 380nmよりも短い波長を持った電磁波を波長の長いものから順にあげると、紫外線、X線もしくはガンマ線となります。

 これらは放射線というやつです。

 

 当然、こういった電磁波は、人間の目には見えません。

 でも、例えばモンシロチョウやミツバチなどの昆虫なんかは、300nmの紫外線にも色を感じることができたりします。

 

 モンシロチョウのメスの羽根の色は紫外線を反射します。ところが、オスの羽根の色は紫外線を反射しません。

 

 人間の目にはどちらも同じ黄色にしか見えませんが、モンシロチョウの目にはメスの羽の色とオスの羽の色は全く別の色に映っているという訳です

 

 こうやって考えると、我々人間が、実際に目に見えるものだけがこの世界だと思って、それ以外のものを信じようとしないことは、とても愚かなことのようにも思えてきます。

 

 聴覚でもこれと同じで、聞き取ることができない周波数の音や声というものは、山ほど存在しています。

 まあ、そんな音や声まであえて聞きたいとは、思いませんけど(笑)

 

 たまたま人間というのは五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)というものを授かっていて、そのセンサーが察知できるものを知覚することができますが、逆に、五感というセンサーが察知できない電磁波や音波は、全く知覚することができません。

 

 もちろん知覚できないことによって、助かっているという部分も、あると思います。

 

 もし全部を知覚できてしまったなら、恐怖を覚えたり、困惑したりするかもしれないし、それに何より、人生が自分の学びを得る機会にはならなくなってしまうでしょう。

 

 とはいえそれでも「自分が五感で感じ取ったもの」だけがこの世界の全てである、などという判断するのは、早計すぎるように思います。

 

 もしかすると一番無難なのは、取り合えずいったん不可知論の立場に立って、目の前の事象をありのまま謙虚に受け止めようとすることかもしれません。

 

 (2014/1/17パリブログ「色々な色の色んなお話」をリメイク)