昨日の夜の遅い時間、長距離バスで無事に新宿について、今日からまた、東京での生活が始まります。
昨日はバスの中で、明日行なう講座の構想を練ったので、これから早速、テキストとスライドを作り込みます!!
気がつけば、今日で9月も終わり……
今日は、10年前にパリブログに載せたブログを一つリメイクしますね。
先の見通しの立たないような、大きな目標の前では、人間は誰でも気おくれするものです。
マラソン選手でもない限り、42.195㎞を走れと言われて、完走する自信がある人は、そういないでしょう。
では、マラソン選手はどうやって、それをこなしているかというと、目の前の見えている何かに、とりあえず照準を合わせて「まずは、あの曲がり角まで走るぞ」みたいに、目標を決めて走る……
そして、そこまで行けたら、また目の前に見える所に、次の目標を決めて走り出す…… これを繰り返すそうです。
最初からいきなり42.195㎞走ろうと思ったら、それだけで目まいがして気後れしてしまいます。
だから、とりあえず一番近い目標を決めて、そこまで走ってみる。
「よし、あそこまで行ったら水が飲めるぞ」とか、そうやってうまく自分を奮い立たせて走るらしいです。
人生というのも、長い道のりを走るマラソンに似ている気がします。
ずっとスピードを出しっぱなしでは、体がもたないですから、ゆるめる所はゆるめないといけません。
僕、中学の時から、体育の授業でマラソンだけは得意だったんです。
ただし、走り方はすっかり自己流でした。
よく、マラソンの呼吸法は、2回吸って2回吐く「スッスッ ハーハー」だとか言いますけど、あれ、全くできなかったですね(笑)
最初はやろうとするんですけど、途中からいつも、呼吸法がめちゃくちゃになっていました。
それでも完走すると、順位は良かったんです。
なぜかというと、いつも走りの速い友達に必死になってついていっていたからです。
他の人から見ると、僕は息づかいが荒くて、すごく苦しそうに走っているらしいです。
しかも、めちゃくちゃの呼吸法で……
そしたら「お前がそばで走ると、こっちのペースが乱されるから、やめてくれ」って、その友達に言われてしまいました。
マラソンの走り方には、その人の生き方が投影されるのかも知れません。
考えてみると、僕の生き方は全く一定のペースが保てていなくて、ムラだらけです(笑)
とはいえ、人生というマラソンには順位は関係ありません。
ただ、最後まで走り切ることが大切です。
たまに、マラソン競技の途中で、心臓発作で命を落としてしまう方がいらっしゃいますが、それだけは避けなければなりません。
無理はしすぎないこと。ゆるめるべき時には、ゆるめることも大切です。
でも、決めべき時は決めること……
人生にもマラソンと同じように、追い風が吹く時と向かい風の時があります。
追い風が吹いた時は勝負所ですから、力を出し惜しみしてはいけません。
反対に向かい風の時には、焦らずにゆっくりと走るのが良かったりします。
そして、人生のマラソンで、もう一つ大事なこと……
それは、頑張って走りながらも、周りの景色を楽しむことかも知れません。
目の前のことに囚われすぎて一喜一憂しないで、今走っている場所の景色の美しさや、一緒に走っている仲間との心のふれあいを感じてみる……
この人生というマラソンの出場権をいただけたことだけでも奇跡ですし、たった一回の道のりですから、しっかりと味わっておかなければ、もったいないです。
今から百年後には、我々はこの世界にいないのですから。
42.195㎞を完走したマラソンランナーのように、あの世で胸を張って誇れるような、そんな人生を完走してみたいです。
(2012/5/10パリブログ「人生は長距離マラソン」をリメイク)