お彼岸も近づいてきて、やっと秋らしくなってきました。

 朝、目が覚めて少し涼しいというのは、やっぱり良いものです。

 

 今年の夏の暑さには、すっかり体がまいってしまいました。

 若い頃は、こんなにも夏の暑さが体にこたえるものだとは、思ってもみませんでしたね。

 

 あの頃は、いろんな種類の下積みのアルバイトをやっていました。

 今日は、十年前のパリブログで書いていた、そんな下積みの話のリメイクブログです。

 

 今、僕は占い師として、自由気ままに仕事をしていますが、これは本当に理想としていた自分の姿です。

 もちろん、まだまだ上を目指していきますが、今はとても満たされた気分です。

 

 でも、若い頃なんかは特にそうですが、人生、自分のやりたいようには、なかなか生きられないものです。

 むしろ、本当はやりたくないことを、仕方なく生活の為にやっているという人の方が多いでしょう。

 

 僕もそうでしたね。

 昔はミュージシャンを目指していたという話は、これまで何度もしていますが、当然それでは食べていけませんから、いろいろなアルバイトをしたものです。

 

 ファーストフード、警備員、喫茶店のウェーター、清掃の仕事、食品の販売員……

 

 何かのバイトをしていた時に、その会社の人から、

 「今やっている仕事に、誇り(ほこり)を持て」

 みたいなことを、言われた記憶があります。

 

 自分の人生の目標をハッキリ持っていない人には、確かにその仕事に誇りを持つことによって、人生の目標が見つかるかも知れません。

 

 でも別に、その仕事に誇りなんか持たなくたって、いいんですよ(笑)

 

 その仕事をやっている自分に満足している訳じゃなくて、ちゃんと他に目標があるのだったら、誇りなんか持てる訳がない……

 

 ただし、例え誇りが持てなくても、与えられた仕事は一生懸命きっちりと、こなさなくてはいけないです。

 僕はその辺は、きっちりとやっていました。

 だから、どこのバイト先でも、辞める時には引きとめられたし、社員にならないかという誘いを、何度も受けました。

 社員になる訳はないんですけどね…… 他にちゃんと目標があるんですから。

 

 それでも、もらっているお給料以上には、その会社に貢献しようと思っていました。

 そうしないと、お給料がもらいづらいんです。給料ドロボーみたいで……

 

 でも、人生って面白いもんです。どんな仕事でも一生懸命やっていると、いろんなことを教わるし、それが後々思わぬ所で役に立ったりするんです。

 

 今、目前にある、やらなければいけないことというのは、何かの意味があって、きっと神様からやらされているんじゃないかと思うんですよ。

 将来、自分が幸せになる為に……

 

 例えば昔、スーパーとかで呼び込みをやって物を売る、というバイトをやっていたことがあったんですけど、僕はそれを一生懸命やりました。

 そうしたら、そこで培ったいろいろなノウハウが、占いの書店フェアなどのプロジェクトを成功させる時に、すごく役に立ちました。

 

 あと、僕は中学生の頃、生徒会副会長みたいなのを、やっていたんです。それで、学校新聞とかそんなのを一生懸命作っていたんですね。

 放課後ずっと学校に残って、新聞の文章を考えたり、校正したりしていました。

 

 別にそれをやったから、お小遣いがもらえるとか、進学するのに有利になるとかいう訳じゃないんです。

 でも、みんなが友達と遊んでいたり、塾に通ったりしている時間に、夢中になって、そんなことを一生懸命やってました。

 それでもって、家に帰ると今度は、タロットや四柱推命の占いにハマっていましたね(笑)

 

 それから、ミュージシャンが目標だった頃は、やっぱりそれを一生懸命頑張っていました。

 相変わらず、歌の方は上達してませんけど……

 

 その時には「ミュージシャン・浅野太志」みたいな、ホームページを作っていたんですよ。

 ホームページの作り方がよく分からなくて、本を読みながら、作り方を独学で勉強しました。

 やっぱり、インターネットを制しておかないと、音楽業界も制する事ができないと思ったんです。

 もう、ホームページは、とっくの昔に削除してしまいましたけど……

 後から冷静に見ると、変にカッコつけていて、あれはかなり恥ずかしいホームページでした(笑)

 

 別に中学生の時に、新聞記者を目指していた訳でもないですし、目指していたミュージシャンにも結局なれなかった訳ですから、この努力が無駄になったかというと、そうでもないんです。

 

 今こうして、文章を作ったり、ホームページを作ったり出来るのはみんな、その時に頑張って身に付けたスキルのお陰です。

 

 僕が思うに、目の前にある事っていうのは、やっぱり何か訳があって、やらされているんですよ。

 

 だから、それがどんな仕事であっても、一生懸命やってみたらいいと思う。

 別にその仕事に、誇りなんて持たなくたって構いませんから……

 

 そこで必要なものを学び取ったら、また次のステージに行けます。

 

 ちゃんと神様は、計算ずくで素敵な人生のシナリオを考えてくれていますから、多少不安があるかも知れませんが、全然心配はいりませんよ。

 

 (2012/4/6パリブログ「目の前のことは、未来の幸せの為にある」をリメイク)