お彼岸も過ぎて、少し涼しくなりましたね。
ここ最近の土曜日の夜は、いつも講座や勉強会の準備に追われて、徹夜状態になっています。
なんか、頭がぼーっとして、思考がまとまらないです(笑)
とはいえ、講座や勉強会が始まってしまえば、ちゃんとシャキッとするので大丈夫です(^^)
今日は、10年前にパリブログに載せたブログを一つリメイクしますね。
毎日、飛ぶように時間が過ぎて、まだまだ若いつもりが僕もそれなりに年を重ねていました。
ある程度生きてきて思うのは、人生というのは、やっぱりなかなか自分の思い通りにはならないものだ、ということです。
それでも人生というのは、ちゃんとうまくいくものだし、誰もが最終的には幸せにたどりつくものです。
そう考えてみると、いかにして自分の思い通りではないものも、上手に受け入れるか…… というのが、人生の妙義のような気がしてきますね。
僕の父親は、盆栽いじりが趣味でした。
ある時、庭先にあったアカメ(カナメモチ)という植物が、台風に遭って、てっぺんの部分が折れてしまったんです。
どうにも格好悪くて、さまにならない状態でした。
そうしたら父は、針金でもって、一本の枝を強引にてっぺんにしてしまったんです。
数週間後、その針金を外すと、あたかも元通りに見えるんですね。
よく見ると痕跡はわかるんですが、逆にそれがまた良くて、味のある盆栽になっていました。
今、あの子供の頃の何気ない記憶を思い出してみて、ふと人生というのも、こんなものかも知れないなって思ったんです。
僕は中学時代、ほんのわずかな短い間でしたけど、弁護士になりたいと思っていた時期がありました。
父が買ってくれたポケットサイズの六法全書を、意味もなく外に持ち歩いて、憲法とか暗記をしていたんです。
あと、ミュージシャンで一躍有名になってやろうと思った時期もありましたし、俳優を目指していた時期もありました。
作詞や作曲を朝から晩まで手掛けたり、馬鹿みたいに発声練習していた時期もありました。
あの頃のことを振り返ると、恥ずかしくなってきますね。
でも気がついてみたら、その時の夢とは違うけれど、今、占い師という好きな仕事について、講座をやったり文章を作ったりしています。
アカメの木の枝のように、つぎはぎだらけだけど、僕は案外、味のある人生を歩んでいるような気がします。
もしも、今思っていた道が閉ざされたとしても、決して絶望的になる必要なんてないんじゃないか…… などと、最近思えるようになりました。
その時は、深く深呼吸して時間をおいてみたらいいです。
そうすれば良い考えが見つかるし、取りあえず進んでみた先に、思わぬ幸福が待っているかも知れない……
人生というのはきっと、そんなものじゃないですかね。
(2013/2/24パリブログ「つぎはぎだらけ」をリメイク)