今日は、Online自然派四柱推命上級講座の日……

 

 さっき、ミニヤさんのブログを見たら、あの怒涛の3冊の本の出版の時のことや、「四柱推命の占い方」の命式の五行バランス算出のパターンを作っていた頃のことが書かれていて、あの3年前の夏のことを、とても懐かしく思い出しました(^^)

 

 あの頃の時間の追われようと言ったら、今の比ではなかったです。

 

 そんな中、ミニヤさんが命式の五行バランス算出のパターンを全面的にバックアップしてくださったことで、あの無謀な3冊同時出版が成し遂げられたと言っても、決して過言ではありません。

 

 ミニヤさんの頭の緻密さは半端なくて、僕一人では絶対に手に負えなかった、年支から時支の4つの十二支による五行のおよその数値化を算出するルーチンを作るという偉業(と言っても、許されるでしょう)を成し遂げることができました。

 

 もちろん、100%完璧なルーチンという訳ではありません。

 

 前回のブログで書いたように、イレギュラーな要素のパターンが積み重なると、まれに、かなり違和感がある数値になってしまうこともあります。

 

 だから、あくまでも五行バランスを出す参考として、使っていただければと思っていたのですが、ミニヤさんのブログにあった「サンプルが集まれば、エラーが出やすい傾向が絞られるのでは……」という言葉に、すごく希望が湧いてきました。

 

 もしかしたら、561,600通りやらなくても大丈夫かも知れません(^^;;

 

 ミニヤさんの推測では、「干合にからむもの」に脆弱性があるということだったのですが、まさにそれが一つ……

 

 そして、もう一つは土の五行の強弱を推し量る「火土同根」の巳午未にからむルーチンが、僕は弱点のような気がしているのです。

 

 そもそも、この四柱推命というもの自体、十二支を用いて土の五行の強弱を見る時に、大きな二つの考え方があって、今でも根強く対立しています。

 

 一つは「丑・辰・未・戌が土を強める」という考え方と、もう一つは「巳・午・未こそが、本当に土を強めるんだ」という考え方です。

 

 おそらく、どちらが正しいかを論争をしても永遠に決着はつかないと思いますし、そもそも、そんな論争自体あまり意味がないように思います。

 

 ある意味、どちらも真実ですから……

 

 もちろん、僕の中には自分なりの考えと軸はありますが、それはここでは置いておいて、この土の五行というものの曖昧な立ち位置に思いを巡らせてみると、改めて、四柱推命は大自然の模倣だなあ…… なんて思えて来たりするんですよ。

 

 この問題は、五行が「5つ」であるということが、事をややこしくしている要因のように思います。

 

 季節は春夏秋冬、方位は東西南北と、およそ自然界のものは易の四象の4つで表現されるのに対し、元素が5つだと、配当した時に一つ余ってしまうんですね。

 

 ちなみに、西洋の四元素のエレメンツは「火・地・風・水」の4つです。

 だからスッキリしていますし、とてもシンプルです。

 

 四柱推命の五行の季節の対応になじんでいると、「西洋の四大だって、きっと火が夏で、水が冬に違いない。風と地はどっちが春でどっちが秋なんだろう……」などと、安易に想像してみたくなりますが、実は「水=秋」で「地=冬」だったりします。

 

 まあ「火=夏」とするのは、絶対に揺るがない部分だと思うのですが……

 あとは春一番の感覚なのか「風=春」となっています。

 

 四柱推命のみをやっている人には、少し違和感を感じてしまうのではないかと思います。

 

 西洋占星術の「地」と東洋占術の「土」はそもそも概念が違うので、もちろん一緒にしてはいけないのですけど、四柱推命の世界において、土を「中央」としたり、火土同根で「夏」としているのに対し、西洋占術では地を「冬」としているのですね。

 

 ただし、土(地)を「冬」とか「北」に当てはめているのは、実は西洋占術に限ったことではなくて、東洋占術においても、土をこのポジションに持ってくることはあります。

 四柱推命ではあまり扱いませんが(一応、上級講座では扱います)東洋占術の中には「水土長生」という考え方があったりするんですよ。

 

 これは、「火土同根」として土を火に準じて考えるのではなく、土を水に準じて考えるという理屈です。

 

 納音(なっちん)十二運なんかは、完全にこの「水土長生」を元にしていますし、中級講座でもふれた通り、数ある十二運の算出表には、戊・己を火に準じて算出する考え方、水に準じて算出する考え方、戊を火に己を水に準じさせる折半案まであります。

 その背後には「断易」とか「奇門遁甲」の考え方があるだと思います。

 

 僕自身、実は西洋占術の「水=秋」に関しては、あまり違和感を感じていません。

 むしろ、水を「冬」とか「北」に配置することの方が、特殊のように感じてしまいます。

 

 だって、あんまり寒いと、水は凍り付いて流れなくなってしまいますから……

 

 これは泰山流の鑑定法としても、すでに使われている方法ですが、水の五行というのは、もちろん、冬月に月令を得て一番強くなるのですが、冬のカチカチの凍り付いた水と、そうではない自由自在に勢いよく流れる水とを、厳密には分けて考える必要が出てきます。

 

 大自然を尺度にするならば、熱そのものを表している温度が高い「火」と違って、「水」も「土」も温度とは関係ないものなので、どこに持ってくるかは本当に難しいです。

 まあ、火生土、金生水と考えるなら、必然的にあのポジションが一番妥当ということになるとは思うのですが……

 

 土の五行の扱いは本当に厄介……

 

 五行バランスの算出パターンの話から、随分と横道にそれてしまいました。

 でも、こうやって大好きな四柱推命のことを悶々と考えていると、時間があっという間に過ぎてしまいます。

 

 今日のOnline上級講座の3日目、思いっきり中身の濃い講座になるように頑張ります!!