ピンクリボン月間にちなんで | 名古屋市の相続・シニア問題に強い弁護士のブログ|愛知県

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 10月は、『ピンクリボン月間(乳がん早期発見強化月間)』です。
最近 やっと浸透されはじたピンクリボン運動ですが、やはり検診の重要性を皆に知らしめるこの運動は有意義なことだと考えます。

乳がんの早期発見、早期治療のため、毎月1回自己検診を、1年に1回はマンモグラフィと超音波診断装置を使った画像診断(この2つの方法の画像診断を併用するのがより望ましい)による検診を受けることにより、乳がんの早期発見率はぐんと高まります。

 わが国において乳がんが著しく増加し、いま日本女性の16人に1人がかかるといわれています。毎年約5万人が乳がんに罹患し、約1万人が死亡しています。働き盛りである30歳から64歳女性のがん死亡原因の第1位になっています。

 約8人に1人が乳がんにかかる欧米では、乳がん死亡率を減少させるために、市民、各種団体、企業、行政、政治が様々な運動や施策を行っていました。その結果、早期に発見される乳がんが増え、乳がん死亡率が低下しはじめています。

 日本における乳がんの検診率は、20.3%(40歳以上 2007年)と大きく低いうえに、マンモグラフィの受診率は、5.6%で米国72.5%、仏88.5%、スウェーデン83.6%と大きく開きがあり、先進国と言われている経済協力開発機構(OECD)加盟国25カ国中最も低い、しかも著しく低い受診率となっています(2008年)。

 ピンクリボン運動は、乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を推進し、乳がん死亡率を減少させることを目的とする啓発キャンペーンです。

 この数年間で、ピンクリボン運動は広く知られる運動に育ち、この運動の成果により近い将来乳がんの検診率も次第に高まって行くことを期待しております。
 一方で、私は、今後「乳がん検診の品質」が重要な課題となって行くと思っています。画像診断装置のデジタル化は「検診の品質」の質的向上をもたらしました画期的な進歩です。さらに今後、コンピューターソフトの開発により、医師、技師の人間の目ではなくコンピューターソフトによる自動画像診断ができるようになると、現在相当数あると思われる医師、技師の「検診における『初期症状』の見落し」がなくなり、多くの生命が救われます。

 乳がんの早期発見・早期治療の目的で乳がんの『初期症状』の早期発見を願って定期健診を受けたのに、医師・技師なら誰でも画像診断で容易に見つけることができる『進行したがん症状』を見て乳がんと診断し、『初期症状』を見落していたのでは、検診を受ける人にとっては、とても悲しいことであります。

 画像診断の品質基準の向上のため、専門医、専門技師の教育とデジタル画像のデータの開示・本人への交付が求められます。

 医師、弁護士だけでなく、どの職業においても100%の人がまじめで職業人として最善をつくす姿勢、向上心を持っていることはありません。

 私は、経験的に3分の1は良い。3分の1は問題。3分の1は普通という「3分法」を体得しております。

 弁護士を職としています私にとっても、耳の痛い事ではありますが、医師も弁護士も、3分の1は職業人として最善をつくす姿勢を持ち努力していると思いますが、医師としての弁護士としての高い倫理観と見識をもっているか疑われる人もいるのです。

 ピンクリボン運動が推進している先にある問題を指摘することは、職業人としての私たち弁護士に対する社会の批判を知ることでもあります。

 デジタル画像の倍率を使い拡大しいろんな角度からの画像を精査する「専門医」とそのままの状態で見て診断し、「大丈夫です。また来年検査に来て下さい」と言って終る「専門医」があるように、文献を調べることなく事件処理する「弁護士」と、文献を調べさらに問題点とその対処法を深めて事件処理する「弁護士」の姿勢の差の何と著しいことかと思うのです。

 備考

米国では、
1.連邦議会で「マンモグラフィ品質基準法」が制定されて、品質基準の重要性が浸透しています。

 2.視触診と画像センターは別の検査機関でされています。これは、二重チェックの機能を果たすことになります。

 3.検診を受ける側も医師・技師など医療機関への「監視」をする必要があることが認識されています。





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