ある程度、年齢を重ねると、筋肉の形は劇的には変わりません。
体型も足長、越高はカッコよさはあるものの、時に重量感を欠く。
かといって短足、胴長は、同じくらいのバルクなら、プロポーションに負けてしまう。
だからこそ、ポージング、間、動線の工夫で、自分のマイナス面をプラスに変えていく工夫が必要です。
さて、今回、熊本大会で、確実な進歩、進化を見せた選手がいます。
元々、バルキーで、筋量は、全日本クラス。
背も高くかっこいいプロポーション。
でも、腕を広げると、???
胴長というか、有り余るほど付いている背筋群が、伸びたまま。
脚も腕も惚れ惚れするほど太いのに。
はっきり言って今回も期待していませんでしたが(すみません)、ラインナップからポージングが始まって、僕の先入観、吹っ飛ばしてくれました。
”おお、良くなってる”。
売りの下半身、まだまだ調整途中でしたが、寸胴に見られがちな、大きなフレームをうまく捻って来ました。
そして何より、肩甲骨を寄せるだけではなく、肩甲骨を保持する、すなわち肩甲骨に付いていない広背筋を意識してポージングするようになっていました。
腕を胸郭から離しても、逆三角形が崩れないのです。
骨盤を軸に、骨盤をどう傾けて、下半身と上半身を捻ると良いか、多分彼は工夫しているのでしょう。
その変化を見て取れたのが、嬉しく思いました。
進化しつつある変化、それこそ、選手として歩いていく道です。
まだバックポーズで、宝を埋れさせている、僕の私見です。
これは、全九州選手権、調整が進むと面白くなってきます。