頭蓋骨と頚椎の狭間で生きる

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昨夜は、ヘロヘロの状態でアウェイから戻って来ました。

さすがにヘビースクワットは”やる気”が起きないので、フロントスクワットを主役にガクガクになるまで追い込みました。

顎と胸郭の間に緊張感を持たせながらバーベルを”置く”のは、不器用な僕にとってはとても難しいのですが、60キロでも十分に大腿部にウエイトが”乗っかってくる”のが気に入っております。

この顎を引く、あげる、といった後頭骨と第一頚椎(環椎)の動きはとても大切で、安易に固定して犠牲にしてはいけない、と後輩たちには口を酸っぱくして説いて来ました。

その一方、関節炎や外傷で、痛めやすい第一と第二関節(環椎軸椎関節)は、”振り向く”範囲は狭くなりますが、犠牲にしても構いません。

この関節に外科的に”侵入”するには勇気と経験が必要です。

僕は、”幸運にも”たくさんの手術をして来ましたが、それでも命が縮まる事例に遭遇します。

今回のアウェイでも、経験者が見るとわかりますが、優位椎骨動脈が、関節そのものに覆いかぶっています。

脳を栄養する血管は大きく4本ありますが、首の骨の”隙間”を通るのが椎骨動脈、この事例は左右差大。

通る場所が”間違って”いますが、それはあくまで個人差。

全てが同じではないからこそ解剖学は興味深いのです。

この動脈は、傷がついたら、おしまいです。

関節面まで到達し関節をジャッキアップして固定するまで顎が上がりそうに(諦めそうに)なったことが数度。

手術は結果が全てです。

この写真では、環椎軸椎関節にしっかりスペーサが挿入でき、歯突起も下方へ移動、首の回旋を制御できるようになっています。完遂し、手術室の廊下にへたり込みそうになりながら、元気になった患者さんを診て安心して駅にダッシュしました。

ダッシュできた時、今日のトレは脚、と決まりました。

いつまでこんな緊張感を維持できるかわかりませんが、器用な後輩たちのこと、”自然に”引き継いでくれるでしょう。

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背中に視線を感じる

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冷え込む本州とは違いまだまだ暑い九州南部。

先日、タンクトップ姿で背中のトレーニングをしていた時、セットの合間に、背中に熱い”何か”を感じた。

”モコモコ動いていてとても不思議で綺麗じゃなあ”

おばあちゃんがじっと見つめて”くれて”いた。

視線は脳から出た光が、”見る対象”にぶつかる。

光は、粒子であり波であるからエネルギーを持つ。

大円筋、広背筋、菱形筋、僧帽筋などを、意識して動かしている時には、この辺りの運動神経だけでなく感覚神経も”研ぎ澄まされている”。

その”敏感な”時にエネルギーがぶつかるので、視線を感じやすい。

鍛えたい場所を露出する、欠点となっている箇所をあえて見せてトレーニングする利点はここにある。

女優さんがいつまでも美しいのは見られる機会が多いため。

地元の露天風呂で、高齢のおじいちゃんから”熱い視線”をもらい、振り向いた時も、”綺麗な身体じゃ”と褒めてもらった。

すごい身体と言われるような巨大な筋肉は手に入らなかったけれど、”嬉しい”視線を感じると、心が穏やかに”励起”する。

やはり視線は、光は、肉体を結ぶ電磁波なんだな。

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踏ん張りどころ

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担ぐ、踏ん張る、しゃがむ動作は、背骨を立たせている僕たち”ヒト”にとって意外に”手を抜いて”行ってしまう動作です。ただでさえ重い頭を3つの背骨の湾曲でバランスを取って支えていますが、それとて、いい加減にしている。

だから、知らないうちに、湾曲が”なくなり”筋肉がコル。

骨を繋ぐ大小様々な関節を痛める。

失った愛は取り戻せませんが、筋トレはこの”不都合”さだけは”是正”してくれます。

あえてバランスを取らないといけない負荷をバーベルを担ぐのです。

昨夜は、久しぶりにジムに行く気力が出てきたので脚トレ。

もちろん、現役時代担いでいた200キロのバーベルスクワットも、100キロがやっと。

400キロしていたレグプレスも200キロで悲鳴。

重さに、セット数に、レップスに拘り過ぎると、見栄を張り過ぎると怪我の元。

要は、どこまでリズミカルに、”太もも”全体で、股関節側で、ウエイトを受けながら、しゃがむ動作を続けられるか?太ももがマシンで、どう動き、感じ。効かせられるか?

終わった後の充実感を得られるか?

風呂上がり、階段を登って行くときの、ガクガク感は心地よいもの。

愛車は桜島と新燃岳の灰に雨が混じってベトベト、処理しないといけないお仕事は、ほどけなくなった多数の充電コードのようになっていますが、体の土台、そして芯をしっかり意識してトレーニングするのは良い気分転換になりました。

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スクワットで、大腿部を鍛えるには、流線型の大腿部を描くには、股関節側から曲げる、のが原則。

わかっちゃいるけど、重さに拘り、いつのまにかバーベルを上げ下げすることだけに、”囚われ”、膝から先に曲がりがち。

膝が痛くなるけど、ま、適当に脚は張る。

でも結局ストラップで”散らし”ても膝関節の中はボロボロとなる。

愛や信用と同様、関節軟骨は一度失うと元には戻れない。

たくさんの、短いけれど太い筋群に支えられた股関節。

ハムにしても大腿四頭筋の付着部は”付け根”ほど太い。

その動作を”教えて”くれるマシンの一つが、この鍛錬ポジティブスクワット。

グレートスクワットも凄いが、このマシン。

”ありえない”形。

ここで軸を出すのか、、、。

膝が絶対に足より前に出ない。

そして何より、持ち手。

この握りで動作を繰り返すと、ネガティブも効く。

欠点は一つだけ。

高重量でリズミカルにやると、靴の種類によっては滑る。

体育館様のシューズがベターだが、ここにヤスリの様なつぶつぶした滑り止めを貼って欲しいと思うのは僕のワガママ?

でもこのマシン、高齢者のじいちゃん、ばあちゃんが、まあ、リズミカルに”腰を入れて”楽しんでいる人気者。

凄いなあ、このコンパクトな形、その発想。

僕はこのマシンに出会うまで、ディプスというのは、ネガティブで効かせるもんだと”思い込んで”いた。

実際、平行棒で、重りをぶら下げ、ゆっくり時間をかけて下ろしていくディプスをやりこんだおかげで、大胸筋下部から外縁のラインがくっきりして来るのを実感していた。

大胸筋は、上部の鎖骨に付いている部分や、内側の胸骨に付いている部分はギリギリまで筋繊維があるが、外側、下部に行くにつれ筋繊維部分は”先細り”して腱のパーツが多くなる。

このおかげで、胸郭から腹部にかけて広い範囲に付くことができて、腹筋群と共に体幹前面を支える。

ストレッチ、すなわちネガティブを重視すると、この外側下部は確かにガンガン引っ張られいい刺激になるのだが、腕深くまで捻れて走行する大切なパーツを痛めることがある。

特にボデイビルダーは広げてディプスをしたがる。

一般の、あるいは特に大胸筋に拘りのないスポーツ選手は、この筋肉は三頭筋と共にしっかり押す役割を与えればいい。

となると、いかにポジティブで抜けないか、が大切になる。

僕はボデイビル”上がり”なので、腕を広げ気味にして、ぐいっと反動を使って押す、そうすると、後半リアクションレジスタンスがかかって来て筋繊維にぎゅうーという感覚を得るようになる。

ハンマーストレングスのレバレッジで得る感覚が、ケーブルで、早い動作で比較的安全に与えられる訳。

このマシンをしてから、巷に溢れるアシストディプスや、平行棒でのディプスをすると面白い。

マシンというのは、フルレンジに拘らず、動きの中でのある”空間”に着目する面白さが魅力なのだなと開発者の頭脳に感心する。