大腿前面にある大腿四頭筋は、不思議な形をしています。

本来は、胴体から下方に出ている突起、すなわち下肢を使って大地を踏みしめる、大地から胴体を離すために進化してきた”はず”。

膝周りだけの筋群と股関節を跨ぐ筋肉を合体させながら、でも、しっかり膜で区別しながら配置しています。

大腿と下腿の連結は腱では”心もとない”から、滑車のように力を方向転換できる膝蓋骨を追加しました。

とにかく強度が欲しかったのでしょう、太ももに。

ボデイビルダーは、この大腿前面に深みと丸みを欲します。

膝伸展は当たり前、しかも極端なまでの収縮を。

そうしないと膝周りの筋繊維が見えてこないことはわかっているから。

しかし膝周りだけでは、脚は”四角”に見える。

膝から骨盤まで流線型のカーブが欲しい。

特に前から見た時、骨盤からすぐ下方に膨らむ直筋の膨らみと密度を求める。

これらは、ただしゃがむ、ただブレス、するだけでは出てこないことがわかっています。

で、レッグイクステンションを利用します。

このマシン、僕が選手時代、座る場所は地面に対して平行、背もたれのないタイプが多かったのですが、次第に座りも角度が付いて背もたれも調整できるものが主流になりました。

これにはこのマシンの進化の歴史があります。

後周りが”基本”だと思います、なぜなら、後ろ周りする時、背もたれに上半身を当てることで、その反発を利用して思い切り膝伸展に強度をつけることができるからです。

 

 

でも、”それだけでは”膝周りだけに、なりがち。

そこで、今度は前周りを利用します。

やはり背もたれに当てながら、腰を浮かし、股関節”くん”に参加してもらう。

そして膝関節を最大収縮させる、こと、で股関節側の直筋を浮き上がらせる。

一台のマシンでも十分できるのですが、僕は大変不器用なので、2台並べています。

少し深めで角度が付いたマシンで、後ろ周り。

ややフラット気味のマシンい移り、前周り。

この楽しみができるものジムの醍醐味です。

え、全然大した脚じゃないのに何こだわってるんだって?

すみません(^^;)