お世話になっているコンディショニングジムTRYは休日です、が、新日本プロレスラーたちで賑わっていました。
7年前から鹿児島巡業の際は、彼らが汗を流しています。
きっかけは元レスラーで新日本プロレスのトレーナーをしている三澤さんと僕との縁。
レスラーは、身体が資本。
プロレスラーは、技を魅せるだけでなく、受けないといけない。
観客は、一瞬の”芸”を求めてもいるけれど、肉体のぶつかり合い、それも力強い”当たり”を求める。
本来、格闘技の”肝”は、いかに相手のパワーをかわしつつ、相手にダメージを与えるか。
空間認識を極めながら、相手に”入る”のです。
そのスピードと一瞬の交わしに芸術的な美しさがあるのですが、プロレスは受け続ける、たとえ、ダメージがあっても。
だから、肉体を作らなければいけない。
しかし、人の体は、金属とは違います。
骨も筋肉より硬いけれども、想定外のエネルギーが加われば、加わり続ければ、破綻します。
骨を繋ぐ関節はもっと早く、骨に付く靭帯や腱はもっと。
強靭な体に”見える”魅せる彼らも実は満身創痍なのです。
三澤トレーナーも、自らの経験で知っています。
ただ鍛えればいいってもんじゃないことを。
若いレスラーに言いました。
このジムは、有酸素運動するマシン”など”置いてません。
筋肉と対話してそれを鍛えるためだけのジムです。
あちらには、アメリカンテイストのマシンを置いています。
一台一台、哲学があるマシンを選んでいます。
どんな使い方をしてもいい。
どれだけオモリをつけてもいい。
ストレッチは不要です。
スペースもありません。
その代わり、アメリカンマシン”たち”と”遊ぶ”前、後、にこちらのコンディショニングマシンを使ってください。
軽めでする必要はありません。
なるべく重いウエイトを、的確に主導筋に乗っけてください。
少しコツが要ります、うまく乗っけれない時は聞いてください。
回数もこなしてください、ね、疲れないでしょう、関節も痛くないでしょう。
そう、これらは、設計者の哲学と、それを購入したオーナーが、その意図を咀嚼理解して安全に楽しくへビーにトレーニングできるようになっているスペースなんです。
久しぶりに、若いレスラーたちに熱く語ってみました。
彼らが楽しく明るい元気なプロレスを、できるだけ長く続けてくれることを祈っています。