先月、宮崎パワーハウスジムで行われた豆タンクこと杉中くんと、榎田くんのガチンコ対決。
僕は、二日目の脚から取材に行って来ました。
その模様は、今月発売中の月刊ボデイビルディングに執筆しています。
発売まで、動画や記事を発表するのを控えていましたが、発売された後ですので、ぼちぼち書ききれなかったことも書いていく予定です。
まだ20代半ばの若い選手が二人、ガチンコ対決というと、大声で、叫びながら、を想像しそうですが、この二人は違います。
静か、、、それに尽きます。
榎田くんは自分のジム、ホームなのですが、自由に叫んでもいい”はず”なのに、毎日の”振る舞い”がこうなのでしょう、礼儀正しく、おとなしく、でも、やる事はとてつもなく量と重さをこなす。
豆タンクも、人気者になってきても、軽さもない。
むしろ可愛らしい。
二人ともご両親がしっかりしているのでしょう、育ちの良さが滲み出ています。
二人の静かな掛け合いが、とんでもない重量やセット数をこなしているのに、爽やかな風をなびかせてくれました。


あっという間の五時間。
編集長も満足そうな顔。


僕が彼らの年代、こんな量こなせたのかなあ、やはり日本のてっぺんを目指す人たちは違うものです。


量ができてこそ、質がわかる、高まるのです、特に脚は。
これは女性でも関係がない。
量をこなせないのに、お尻だけ効かせるマシンやテクニックを模索したり、楽に汗を流す方法だけを求める。
キツいくらい、しゃがむ、丁寧にしゃがむ、ヘビーにしゃがむ。
二本足で逞しく歩く。


たくましいゴリラのお尻、脚は貧弱です。
彼らはしゃがむ必要がなかったから。
人だけが、大きなお尻と彼らより長くたくましい脚を持つ。
だから人としての動きをよりたくさん、より丁寧に、より重くすれば、下半身は美しく逞しくなる。
彼らの静かで、にこやかな、そして普通は絶対についていけない脚トレーニングを見ていて、ボデイビルの将来は明るいな、と確信しました。