この”業界”に長く”居る”と、素晴らしい選手に巡り会えます。

これは感動もので、”こんなとこに”居たんだ、今まで何をしていたんだ、と抜きん出た才能に驚かされます。

そしてそんな選手に憧れて、また多くの選手が生まれてきます、が、全て、その選手を超えられるわけではない。

で、そこで、”普通”は、その優れた結果を出す選手の真似をしようとします。

選手の生き様、生活、トレーニング、食事、全てを”覗きたく”なります。

昔から、そんな好奇心を満たすために、雑誌や、それを書くライターが居ました。

文字は残ります、ライターも、彼が書いた記事を校閲する雑誌も、必死で書くべき対象を、書く仕事をするライターを選びます。

僕は、選手として取材されたことは、”皆無”ですが、好奇心いっぱいで、有名選手を”追っかけて”今があります。

すごい選手なんだ、トレーニングも凄い、食事も常人ではないくらい、あ、女癖が、、、、。

誰しも、完璧ではないので、素晴らしいチャンピオンも、聖人君主である必要はない、僕はそう思って接してきました。

そして、微笑ましく思ってきました。

しかし、中には、許せない人がいますし、いました、そして今からでも居るでしょう。

それは”近道”をする人です。

それも嘘ついて。

これが一番、”あかん”。

僕は、私は、筋肉増強剤の助けを借りて、猛練習で、ここまで筋肉をデカくしたんだ!と大声で叫ぶ選手、いないでしょ?

やましいから、言わないのです。

そして、自分もこんなにデカくなったので、自分よりデカくなって欲しくない、なんて僻みもあるから。

だから、自分の”メニュー”を言わない、言っても嘘を言う。

元々嘘ついてきたので、嘘は何度言っても良いのです。

筋肉増強剤、たくさん出てきましたね。

全て、実証済み。

まずは動物から始まりました。

適度な刺激で、筋肉を始めとする全ての組織、臓器は質量増加することもわかった、確実に。

脊椎動物で、こうなら、哺乳類でそうなら、人にも使えます。

もっとも違うのは、”実験”動物は、長生きしないこと、する必要がないこと、殺傷すれば良いこと。

そして、ボデイビルダー的に言うのなら、メチャクチャな生活”は”しないこと。

筋肉は肥大した、でも肥大するために、そのインフラが必須。

血管が増生する必要あり、血管の元は、心臓。

吸収した栄養素は、必ず肝臓で処理してから筋肉へ。

肝臓も大変。

新たな新陳代謝で作られる物が増えれば、壊れるものも、老廃物も増える、腎臓も大変。

筋肉だけを見ているから、もっともっとと増強剤を入れる。

筋肉の肥大だけ見ていて楽しいけど、肝臓も、腎臓も、そして心臓も、静かな叫び声をあげてるんだけど、、筋肉の声しか聞こえない、だから”いきなり”破綻する。

今の、近道をする選手たちを見ていると、実験場かなとも思い悲しくなります。

なんの実験場って?

運よく、筋肉を付けたまま、生き残った悪い人たちが食べていくための、です。

写真は本文とは関係なし、1991年の僕とゲストの北村くんです。

まだ彼が医科歯科在学の頃、かな。

舞台裏、筋肥大の話で盛り上がっていました。

もっと話してみたかったです。