5週連続で、マッスルコンテストの取材に行ったのは生まれて初めてで、もう2度とないと思います。

今回、結構真剣に(いつもですけど)、選手やその振る舞い、審査結果など、自分の感想と照らし合わせて、クラシック、という身体の参加基準は書かれているので、参加はできるが、実際はその審査基準どうなのか?

クラシックフィジークと、クラシックボデイビルの違いは?

いろいろ書いて見ました。

ま、海水パンツを履いて上半身ほぼリラックスポーズだけで審査が始まった男性フィジークを大阪で見た10年前。

明らかに逞しくてマッスルなかっこいい選手が優勝せず、いわゆる細マッチョがトップになった時、審査基準を尋ねたら、”適度な”筋肉がいいんです、と返事を聞いて、??????@@@@@としか思わなかったビルダー上がりのヒゲ爺ですが、トレーニングをしていけば、マッチョになるでしょ、適度なマッチョって、それを否定することですか?なんて書こうとしたけど、書く場所を失ってしまっていました。

ま、病気したし、いろんな場所から追放されたし。

何せ、月ぼを辞めてから九州の南端っこまでやってきて、病後の体調不良も続き、完全にマッスルコンテストのカテゴリー再編とは浦島状態、とにかく九州で行われる選手権は、理解しておかないといけないけどな、などという言い訳。

雑誌に掲載されるレポートもあるので、ここで書けないこともあるため、掲載されない部分、掲載されない”選外”の選手について書いてみます。

いわゆるフィジカーとビルダーのもっとも違うところは、海水パンツを履くかどうかは当然として、腕を胸郭から離す、すなわち上肢外転挙上しても、シルエットが崩れないか、だと思います。

昔から、ジムでは、アームカールしていたり、マスキュラーで、すごい人はわんさかいました。

でも、その人が、舞台に出てきて、ラットスプレッドまでは良し、が、腕を挙げてダブルバイをフロントで取ると、???

バックに回ると、もっと、???。

そう、背中のシルエットの主役は大円筋と広背筋ですが、この二つ、”作動”が似ているようで、全く違う。

大円筋は、肩甲骨と腕を繋いでいますが、広背筋は、骨盤、背骨、そして腕を繋ぐのです、しかも肩甲骨には付いていない。

ここを理解していないまま、腕を上げると、広背筋は緩むのです。

今回クラシックを見ていて、うまいなあ、昔フランスのベンファットというビルダーが居ましたが、長身で細いけど、広げた時、うっとりする立体感を創り出す選手が居たのです。

西日本でも表彰台には登れなかったけど、この竹之内くん、Mr.長崎は取っているようです。

175センチで68キロは、まだまだ筋量不足だけど、筋肉ってそんな簡単にもこもこになりません。

長身選手は、もっと大変です。

ボデイビルコンテストは筋量も大切だけど、表現力ももっと大事。

この両肩を結ぶ直線と骨盤の線の関係、細い体をうまく見せてます。

視線、指先から、つま先までの位置決め、お手本だと思います。

こんな選手が評価される、それがクラシックの魅力だと思うのですが。

審査基準は、フィジークでも変わってきています。

クラシック出身のビルダーが自分たちでクラシックビルダーを評価するそんな時代が来て欲しいなと思いました。