今年から、月刊誌の執筆を10年ぶりに再開し、先日大分県別府市で開かれた全日本レベルの大会をこれまた10年ぶりに観戦しました。

ボデイビルのジャパンオープンに関しては、すでにレポートを書き終え、校正も終了、25日発売の雑誌をお読みいただくとして(発売後は、紙面の都合、載せられなかったことをブログアップ予定)、今回は、日本クラシックボデイビル選手権を見ての感想を書いてみたいと思います。

現在のクラシックフィジーク、クラシックボデイビル審査基準とは。

クラシックフィジーク、では五味腹選手が、”スタンダード”だそうですが。

彼のイメージは、程よい”モコモコ”に、華麗なポージング。

ポージングとは、リラックスしていても、基本ポーズでも、舞台袖でも、彫刻的な魅力。

昔で言えば、須藤孝三さんや、大河原さん、今でも出ている須江選手か。

大河原さんや須江選手は、動的な要素も噛み合った筋肉美。

須藤さんは、”止まって”いるようで、動いて見える。

さて、今回のクラシックボデイビル。

魅力のある選手、いないかな、とラインナップから楽しみにしていました。

はっきり言って、”モコモコ”過ぎる人は出られない、と思っていましたが、意外にたくさん出ています(^^;)。

ポージングも、なかなか動的に、華麗に、とはお世辞にも言えない。

魅せ方うまいな、と思うと、細過ぎる。

モコモコ過ぎて、出るカテゴリー違うな、と思うことも多し。

次のジャパンオープン記事の準備でもしよか、と思っていたら、目にとまる選手が出てきました。

小澤選手と野上選手。

二人とも顔は地味(すみません)、表情ももっと欲しい(日本的)。

厚く広がった胸郭に、テイパーしていく腹部が綺麗。

小さな骨盤から曲線を描く、密度がしっかりした大腿部もいいね。

真っ直ぐ立っているようで、少しバランスを崩した安定感。

安定している螺旋です。

小澤選手の方が、丸みがあり、野上選手はセパレーションがある。

どっちもいいな。

背面で小澤選手の勝ち。

慌ててパンフレット見ると、小澤選手、北海道のビーワン所属とある。

早速、会長にショートメールすると、”そうでしょ”とショート、クイック返信。

もこもこでもない、でも、厚みも、広がりも、”振る舞い”も、バランスが取れてる。

二人とも、うまく軸足、流す足、良い位置。

ああ、これがクラシックなんだな、と実感しました。

小澤選手、ダブルバイ、ラットフロントで、脚の間の隙間、要改善。

野上選手、が上手い。

もう少し、フリーポーズで、動的な要素も大事だけど、一個一個、魅せて欲しい、と我儘な独り言を呟いていたヒゲ爺です。

しかし、しっかりトレーニングしていけば、誰しも筋肉は付いていきます。

もこもこを目座さないビルダーなどいない。

魅せるポージングを披露する選手がたくさんエントリーすることを期待しています。

海水パンツで隠すよりも、鍛え抜いた土台に、腕を広げても、挙げても、隙のない綺麗でたくましい上半身を魅せるか?

それができる選手が評価されるカテゴリーであって、あり続けて欲しい。