紡ぎ歌です。
これは小学校低学年の時、母から発表会用に習いました。
本当はもっとゆっくりゆっくり糸を紡ぐようにと教わりましたが、映画などで糸を紡いでいるシーンを観ると結構手を素早く動かしていて、もっと早く弾きたい、と、母に逆らったところ、物凄い勢いで叱られた記憶があります。
メチャクチャに早く弾いていたら、”もう弾かんでええ!”と、怖い顔で睨まれ、その後、ぼくが万歳した時の寂しそうな母の顔は忘れられません。
一旦、メチャクチャな、リズムで覚えてしまうと、”染色体”レベルまで染み付いた悪癖は絶対に治らないものです。
音もフレーズも”飛びまくって”恥ずかしいです。

仕事などで疲れた時、鍵盤を思い切り鳴らしたい時、これをいまだに弾いています。
弾き終わった後、空の向こうの母にゴメン、と”口走り”ます。
今日も、夜勤の合間、これを奏でています。
感染が収まっているうちに、母の思い出に触れに帰省してみたいと思うこの頃です。
親の心、子は知らず、、。
外に出て、大変な時間が経って、初めて人の、親の心が”少し”理解できる、馬鹿ものの人生だったと思います。
もっといろんなことを教わりたかった、、、。