昔々、医療現場で、体脂肪率を上腕”後面”の皮膚をキャリパーで摘んで測っていた時代があった。
医学生同士、ナースや事務職員たちと、”腕まくり”して計測し合うと、顔が細いのに、女性陣の”二の腕”の皮下脂肪の多さ、”たるみ”に驚いた記憶がある。
その”ぷよぷよ”が風に揺れて、思わず、、、、、(^^;)。
そう、腹部と同様、意外に脂肪が頑固に付いているのが上腕三頭筋周囲。
上腕の体積の2/3以上を占めるのになぜ?
三頭筋のデフォルト(初期設定)は、押すことに特化。
体幹から腕という突起を使ってものを”離す”、すなわち押す。
大変シンプルな動き。
そして押し続ける意味もある。
でも、ついつい肘側で押してしまう。
あるいは、肘のすぐ上外側にある短い外側頭で。
この肘側(肘に近い側)は、腱である。
腱は本来収縮でなく、骨へ繋がる大きな接着部。
腱は繊維の方向への引っ張り力には強いが、ねじれには弱い。
充血もしない。
収縮の主役はもっと肩関節側にある。
そしてヒトは忘れてしまっているが、気をつけの姿勢、すなわち、腕を胸郭に押しつけるのも三頭筋の大事な仕事。
仕事で手を抜くのは筋肉とて同じ。
そんなこんなで、いい加減に”人生を過ごして”きたので、この場所には脂肪が付く。
脂肪は、少しでも動きの”鈍い”場所に付く。
腕のタルタルを取り除くには、しっかり胸郭に付けてカールを、そしてプレス、またはイクステンション。
妙な”マシン”や、ケーブルで肘関節を痛めてしまうより、”本来の”押しつける働きを”思い起こさせ”る。
脇を締める、胸郭に押しつけるので、高重量を扱っても安全である。
ネガティブでもパーシャルでも高回数でもどんどん負荷をかけ続ける。
自然に腕と三角筋の間の頑固な脂肪も、”いやいや”燃えてくる。
これに適正なダイエットとポージングを加え続けると、深みのあるシルエットが出来上がる。

ちなみに今の僕、、ダイエットしていない、強度の低いトレしかできず、深みのない上腕ですみません、、、。