FLEXというマシンメーカーが好きだ。今は、StarTracという会社に吸収されマシンのロゴまでなくなってしまった。このマシンに最初に触れたのは96年アメリカ、ニューヨーク郊外のベブフランシスジム。大柄な外人向けとしては全体的に小振り。細めの鋼材だが肉厚でしっかりしている。のぼり調子だったボディビルダーのフレックスウイラー とは関係がなく、トロイズッコロットという癖のある身体のビルダーを宣伝キャラクターとして使用していた。特に気に入っているのはリアデルトとペックフライが同時にできるマシン。naosanのブログ初期のころは取っ手の位置が多少違うが、切り替え部分のアイデアといい、収縮時の効きといい感動した覚えがある。次が、ハムフレクサー。naosanのブログ
膝をかけて片方ずつ、まさにコンセントレーションカールをさせるマシン。膝や股関節を浮かせて反動も使えるし2関節筋であるハムストリングの動きをよくわかった開発者がいるものだと感心した。ラットフレクサーにしても従来のラットマシンの自由な軌道をあえて制限していて、最初見た時は、何だこりゃ状態だったが、やりやすさと効きにぜひ欲しいマシンだ。バイフレクサーもシーティッドで肘を軽く支えるイメージで、収縮から伸展までフリーウエイトのように上腕二頭筋に効かせられる名器だと思う。残念ながら数そのものが流通していない(タマ不足)のでこれも手に入れることができなかった。このラットとバイの名器2つが現在のStar Tracのラインナップからどうして漏れたのかも不思議だ。トライセップスも肘を支点にするこの写真のタイプも高重量を扱っても背中が浮かない角度に設計してある。naosanのブログレカロシートのように身体を包み込む。これにオーバーヘッドでするタイプがあるが、個人的にはそちらのほうが、股関節が圧迫されず好みだ。スミスマシンも大好きなマシン。naosanのブログ
カウンターウエイトもスムーズでかつ軽く感じない心地よさ。軌道角度が7度から10度インクラインされており、大腿部の股関節側に効かせるハックスクワットもしやすく、バックプレスや、胸のプレス、三頭筋のプレス、ローイングなどにもおもしろい効きをもたらす。よく考えてある。ただ、左右へのがたつきがあるのが僕の不満点。レッグイクステンションもセンターに稼働部のあるタイプと片側にあるタイプがあり、ビルダーの好みをよく知っている。まさに玄人好みのメーカーだったと言える。マシンに共通する最大の欠点は、ウエイトスタック。サイベックスなど多くのメーカーは独りでもウエイトスタックを組み立てることができるが、フレックスは3人必要。だから分解せず輸送することが条件となるが、狭いジムの入り口など無理だろう。僕は最初呆然としてしまった。これも間口の広い体育館のような広大なジムを持つことの多いアメリカ人の開発者には想定外の問題で理解できないと思う。