土曜日は、仕事が早めに終わったので、夕方、諫早市内を散策した。ホテルのすぐ裏の本明川(ほんみょうがわ)沿いに歩いていると、何やら視線を感じた。大きな鳥が僕を見つめている。最初、モニュメントと思って近づくと動く。本物だ。鳥の種類はわからない。脚が一本しかない。安定して立っている。これは連載記事に使えるかもとシャッターを押した。鳥の祖先は恐竜。私たちと同じ脊椎動物。前脚を翼に進化させるも、骨格には上腕骨、それに続く前腕の2本の骨、手根骨も中指骨まである。胸が丸くたくましい。これは翼をしっかり動かすため発達した胸の筋肉とそれが付着する骨の高まり(竜骨突起)だ。首は太く見えるが、私たちほ乳類は7つの頸椎とほぼ決まっているが鳥類は、もっと多く13個、多いもので20個を超える。この鳥は何個だろう。その他の胸部から腰部の骨は癒合して関節を減らし軽くするための骨の中に空気が入っている。重いので体に貯まった不要物は、尿酸として尿を貯めずうんちと一緒に同じ穴から出すなど、徹底した軽量化の構造変化が面白い。この1本の脚でしっかり立っている鳥を観察してみると、脚は大変細い。この脚、体幹の皮膚が伸びて実は発達した大腿部の筋肉ごと隠しているので、外から見える脚は、膝から下。腓骨は退化して痕跡のこともあり、脛骨が足根骨、指の骨とくっついて、一本の骨のように見える。指で歩く(趾行性)。だから細く見える。太ももが太いがふくらはぎの細い女性が、膝下までのスカートを身につけつま先で立っている感じかな。いつも持ち歩いている解剖の本と30分ほどにらめっこしてなかなか有意義な時間を過ごせた。$naosanのブログ
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