名もなき家事~靴下wars~ | ほんさんブログ

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㈱Snailtrack(朝日新聞販売店 ASA淡路・豊里)社長のほんさんが、「新聞販売店と学びの日々、ときどき子育て」を綴ります。

 

 

母の日って最近多様化してて小難しくなってるじゃないですか。

 

 

自分の母親に、なのか。

子どもたちの母親である妻に対して子どもたちと一緒に・・なのか。

 

プレゼントをあげるのか手紙を書くのか、一緒に旅行に行ったりマッサージしたり料理を作って振る舞ったり。

 

 

何をすればいいのかわからず頭が混乱して、消しゴム落としただけで激高し教卓に頭を打ち付けていた田中先生のようにここ数日不安定になってしまってたんですよね(小3の担任)

 

 

 

で、直接妻に「どうしたらいいですか?」と聞いたら、

 

「名もなき家事について知って欲しい」

 

とのこと。

 

 

 

 

はいはい。

 

あれでしょ?

 

料理とか洗濯とかお風呂掃除とか、具体的な名前を付けにくい「ちょっとした家事」ってことね?

 

言うてもそんなに無いやろう・・と思って聞き取り調査1時間。

 

 

 

110個ありました。

 

 

 

 

 

※61だけ欠番

 

 

 

「ちょっとした育児」も入ってるけど、

 

これ、主婦(主夫)は読んだらわかるんでしょうけど、これらは全然「たまに」あるやつじゃなくて「ほぼ毎日」下手したら「1日何回も」あるやつ。

 

 

いや普通に気が狂うよね。

 

月給50万もらっても無理。

 

逆にこの「名もなき家事」を半分にするスタートアップ立ち上げたらすぐユニコーンじゃね?

 

 

 

 

ということで今日は聞き出したこの「名もなき家事」を片っ端からやろうと思い、まずは妻が「一番キライ」だと言う

 

 

No.29 靴下の相方探し

 

 

をやることに。

 

 

 

 

まぁそれぐらいすぐに終わらせて、他のやつもさっさと片付けて、晩ごはんまで作っちゃおうかなとか思ったたら

 

 

ドンッ!!

 

 

6人家族の1週間分。

 

 

 

 

いやこれ終わる?

 

今からNSC入って相方探す方が楽ちゃう?

 

 

 

 

 

15分後。

 

まだ何ら変わらない景色。

 

 

四女がまず飽きる。

 

 

 

 

これぐらい早い。

 

※三国志1巻参照

 

 

 

 

 

自分のだけど違いがわからない・・

 

 

 

 

 

そうこれは、言うなれば靴下という名の二枚貝。

 

特にハマグリは貝殻がもともとの対でないと絶対にかみ合わないことから「夫婦和合」の象徴とされ、結婚式にも縁起物として出されている。

 

僕たち夫婦が出会うべくして出会い、完全に噛み合っているならこの「揃わない神経衰弱」も協力して終わらせることができるはず。

 

 

 

とかよくわからないことを考えながらも、黙々と同じ靴下を何度もつまみ上げては溜息を吐く。

 

 

 

 

なぜこれがパートナーじゃないんだ?

 

 

 

 

 

 

 

なぜだ。

 

 

 

 

 

 

ウソだろ・・

 

 

 

 

 

 

靴下から靴下出てきた。

 

 

 

 

 

ウオノエ(魚の寄生虫)みたい。

 

 

 

 

 

 

 

なんでやねん。

 

 

 

 

 

 

 

あ、これはセットかな?

 

 

 

 

ちゃうんかい!

 

 

 

 

 

 

これは絶対にセット!

 

 

 

 

 

 

長いんかい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間経過・・

 

まだこの状態。


 

 

絶対に終わらないババ抜きがここにある。

 

 

 

 

特に黒系の見分けがつかない僕に、様子を見に来た妻が

 

「靴下は、表と裏で全く違う表情を見せるんやで」

 

と謎の名言を残して去っていく。

 

 

 

 

直後、その言葉の意味を知ることに。

 

 

 

 

 

 

表!

 

 

別人やん!!

 

昼は銀行の事務、夜はキャバ嬢やん!!

 

こんなん全部表にしとかな絶対に相方見つからんやん!!

(だからうるさく言われるのね・・)

 

 

 

 

とか1人で叫びながら作業を続けていると、自分の中の変化を感じる。

 

 

当初のこだわりが下がってきてる。

 

「これとこれはもうほら、親戚ってことで」

 

 

みたいな。

 

 

 

ちょっとした違いに目くじらを立てるなんて、自分はなんてマイノリティが生きにくい世界を目指してしまっていたんだ。

 

同一性を重視する教育に、あんなに反抗して生きてきたのに。

 

 

 

 

そしてそれは靴下のセッティングにも表れるように。

 

 

「間違いなくパートナー!」

 

と自信があるやつは深めに、

 

(二度と離れるなよ!)

 

 

 

 

 

 

自身がないやつは浅めに折ってる。

 

(離れてもまたすぐに別のパートナーに出会えるはず)

 

 

こういう所に人間の心理は出るんだって、デビッド・カンター先生が言っていたなぁ。

 

 

 

 

 

3時間経過。

 

 

なんとか処理!!!

 

 

 

 

 

 

※疲れて目をつぶってるのではなく、最後らへん心眼で靴下を揃えていたから心で視るクセがついている

 

 

 

 

 

 

 

靴下たちからアホほど髪の毛落ちてきたので掃除機かけて終了。

 

 

 

結果、これしかできなかった・・

 

他の名もなき家事1つもでけへんかった・・

 

晩ごはんも普通に作ってもらった・・

 

 

でも妻はちょっと機嫌よかったにやり

 

 

 

 

 

 

【感想】

 

 

これ毎週やるなら体中の毛を1本ずつゆっくり抜かれる方がマシ。

 

 

 

世の中のこれやってる人たち全員に助成金出ますように。