2024年度6月一般質問のまとめの最後はデジタル地域通貨アインペイのポイントキャンペーンについてです。

 

※アインペイについてはこちらをご覧ください

アインPay 地域のみんなで共に育む地域通貨アプリ (einpay.jp)デジタル地域ポイント事業 東村山アインPay | 東村山市 (city.higashimurayama.tokyo.jp)

 

 東村山市のアインPAYのまとめ

 (令和6年3月22日現在) 

アインPayの現状/ 

令和5年度チャージ30%還元の振り返り利用は安定しているが自立化にはより利用を活性化させる必要がある。

来年度は断続的にキャンペーンを実施

 

加盟店獲得加盟申込件数:404件(年度末目標:300件、達成率135%) 

利用者獲得ダウンロード数:14,244 (年度末目標:9,041、達成率158%) 

発行・利用状況累計発行額:約7億2,300万(年度末目標:2億6,400万、達成率274%) (内訳)加盟店累計決済額:約4億2,000万・・・一日平均決済額:約476万(直近2か月は約250万) 

(内訳)ユーザ保有残額:約3億0,450万

キャンペーン実施状況

12/25 ~1/8キャンペーン終了告知までチャージ額の30%をポイント還元

(総額1億5,000万円) 

 

市長による所信表明での、最初の説明(R5 8月30日)

index_0830.pdf (city.higashimurayama.tokyo.jp)

東村山市のデジタル地域ポイント事業の運営主体として、6月9日に、東村山商工会と共に一般社団法人東村山地域振興機構を設立。 事業開始については、下半期中の開始を目指して準備中。 

現時点の事業概要、デジタル地域ポイントの名称は、「東村山アインPay」とし、セブン銀行ATMで チャージを行い、チャージ時点で付与される1%のインセンティブポイントでお得に地域の加盟店舗での決済が行えるという、地域通貨の基本サービスにて運営を行う予定。

また、行政ポイントとして、期間限定でユーザーのインセンティブポイントを増率したり、加盟店の換金手数料を無料にしたりするブーストキャンペーンを実施。

本年度は、環境ポイントとして、再 生可能エネルギー電力切替支援事業とグリーンカーテンコンテストにおいて、東村山アインPayによる給付を行う予定。7月19日付で、東京都の補助事業である地域 を主体とするスマート東京先進事例創出事業において、本事業がデジタル地域ポイント基盤整備プロジェクトとして採択された。

 

今回の質問はここから↓です!

 アインペイのポイント還元キャンペーンについて

質問1) アインペイの30%ポイント還元キャンペーンでは、チャージ上限額は10万円であった。

ところが、チャージ回数には制限がなく、複数回チャージを行い、上限額10万円を超えた金額への付与があったと5月24日の東村山市議会議員向けの全員協議会で報告を受け大変驚いている。

3万ポイントの付与を超えたアカウント総数、ポイント総額、1アカウントに対して付与された最高ポイント数をうかがう。

 

3万ポイントの付与をしたアカウント数 554件

付与ポイント総額 1億5千万円分 

1アカウントに対して付与した最高額 26万4千ポイント

 

再質問)市内と市外でのデータはあるか。

今資料がないので答弁できない。

アインペイは、大型家電量販店でも使える。

地域経済の活性化とすら言えないと思う。

 

質問2) 少数のアカウントにポイントを付与する事業は不公平であり、物価高騰対策とはいえない。今後、公平性を保つためにどのような対策を取るのか、市の見解をうかがう。

地域創生部長)検討段階だが、R6の物価高騰対策キャンペーンでは還元の上限額を設定する。複数回に分けて実施する等機会の公平性を確保していく。

 

 

感想

R6年度予算委員会では、デジタル地域通貨が物価高騰対策である、という議論がされました。

①地域のお店だけでなく大型家電量販店で使えること、

②付与ポイントの上限がないこと、

③アインペイを使える条件がある方しかポイントが付与されないこと

 

この3点を見ても、明らかにおかしな仕組みです。

地域を活性化する、と言いますが、この仕組みで本当に地域が生き生きとするのでしょうか。

東村山市の市民は15万人。自主財源比率が少ないことを考えても、市民一人ひとりは中低所得です。

こうした多くの市民が、穏やかで、ゆとりあるくらしを実感できるように下支えすることこそ東村山市の役割ではないでしょうか。

例えば、

果物を時々買って食べられる、家族で外食に行ける、

友達同士でお茶したり、地域のサークルや団体で交流できる、

一人暮らしでも社会とのつながりが保たれている、

ひとりになりたいときにひとりになれる公園や

のんびりできる散歩道がある・・・

 

デジタル地域通貨が全部悪い、とまでは言いません。

でも・・・・そうじゃない!!ずれてる!

と感じる施策であることも事実です。

皆さんからご意見を聞かせてほしいです。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。