東村山市議会で国立ハンセン病資料館の見学に行きました。

(自由参加なので参加していない議員もいます)

私も何度も訪れていますが、忘れていることもあるので今回も参加しました。

 

国立ハンセン病資料館は東村山市にあります。

HPに詳しい情報があります。

国立ハンセン病資料館 (nhdm.jp)

 

10時に集合してまずは集合写真。

その後、動画を視聴しました。

YouTubeに上がっていたのでご紹介します。

コンパクトでわかりやすいのでお勧めです

知っていますか?ハンセン病問題 (youtube.com)

 

その後、学芸員の方からレクチャーを受け、展示をみました。

 

これまでも展示を見て、回復者の方から思いや経験を何度も聞いてきましたが

毎回、新しい気づきがあります。

 

今回改めて感じたことをまとめておきます。

 

 

1)ハンセン病は経済格差からうまれる病気。

他の感染病と同じなのに、偏見と差別によって人権侵害が続いてきた歴史がある

2)差別は終わっていない

①結婚差別(結婚する時に家族が回復者であることで結婚に何らかの支障をきたすこと)が現在もおきている。

②回復者の中でも納骨堂への納骨を希望される方がいる(家族のお墓ではなく)

③自身や家族の病歴を隠したいために転居・転校・転職を繰り返す方がいる。

3)全生園で生活してきた方の記憶をどうやって継承するかが課題

4)ハンセン病問題に係る全国的な意識調査報告書を2024年4月に厚労省が公表。その中で、現代においても差別と偏見がなくなっていないことが明らかになったこと。差別意識の背景には隔離政策があること。

※関連して、資料館長の見解がありましたので添付しておきます

ハンセン病問題に係る全国的な意識調査報告を受けて - 国立ハンセン病資料館 (nhdm.jp)

 

差別・偏見によって、ひとはどこまでもひどいことができる

 

資料館を見るたびに感じるのが差別・偏見の恐ろしさです。

 

本人の意思とは無関係に

隔離も、堕胎・避妊手術も、病気なのに仕事を担わせることも、

胎児をホルマリン漬けにして展示することも

重監房に閉じ込めることも

できるのが「差別と偏見」です。

 

その人がいい人かどうか?とは関係ありません。

差別と偏見はいつの時代にも人権侵害をいとも簡単に引き起こします。

 

レクチャーを受けた後、資料館の方と少しだけお話させていただきました。

「人権侵害は、ハンセン病だけではありませんね、他の差別を受けている方とも共有したいです」

とお伝えすると

「そうです、人権問題をどうやって広くとらえていくかというのも課題のひとつです」と

教えていただきました。

 

入管法、在日朝鮮人、トランスジェンダー、パレスチナの人たち、生活保護の利用者・・・

「○○は例外」という意識の中に、無意識の差別が潜んでいないかどうか

私自身が常に考えていかなければいけないと思います。

 

まだ気づかないうちに、自分の中にある偏見によって誰かを踏みつけているとしたら

こんなに悲しいことはありません。

 

気付いた時に修正できるようにしたいし

これからも定期的に資料館を訪れて学びを深めていきたいと思いました。