公共施設再生アクションプラン(案)

actionplan_publiccomment.pdf (city.higashimurayama.tokyo.jp)

が東村山市から示されました。

 

2024年2月28日まで、パブリックコメントを募集しています。

今回のブログは私が気になった点をまとめてみました。

パブコメ提出の参考にして頂けたら幸いです。

 

 


公共施設はお荷物か?

市内の公共施設の多くが建設から50年を経過し、建て替えが必要となります。

東村山市は、少子高齢化・人口減少、ライフスタイルの多様化に伴う公共施設に対するニーズの変化と、公共施設の維持の費用がかさむことを理由に、公共施設そのものを「ハコモノ」「ツケ」とみなしてきました。

「将来世代にツケを回さない」として、公共施設の複合化や多機能化、小中学校の統廃合を前提とする計画を進めてきました。東村山市公共施設再生計画(東村山市公共施設等総合管理計画) | 東村山市 (city.higashimurayama.tokyo.jp)

 

公共施設の将来について、市が考えているポイントは大きくふたつあります。

・複合化、多機能化、統廃合

・民間活力の導入

・持続可能

 

つまり、

・複合化・多機能化、統廃合によって公共施設を減らしたい

・利用がすくない施設や利益(市の歳入)が増えない施設は無駄だ

・民間企業にお願いすれば市が管理する負担が減る、行政の手間(管理)を省くことができる

・民間企業が利益を出せば市の利益になる事業もある

・維持管理費は重すぎるのでスリム化したい

というのが市の考え方です。

「新自由主義」「小さな政府」「自己責任」というのがこの考え方のおおもとです。

 

ここで、私が考えるのは「公共施設はお荷物なのか?」ということ。

(※以下はかなりざっくりな私の考えのまとめです)

 

公設の学校や保育園、高齢者施設、図書館には儲けはありません。

なぜなら、そうした施設は「市民の福祉の向上(地方自治法)」に資するものであり、利益を生むことをそもそもの目的としていないためです。

利益がでるかどうかで判断できない(=してはいけない)のが「公共」です。

誰でも自由に本を無料で借りられる、教科書等は無償で使えて学校に行ける(給食費や教材費負担があることは問題)、保育園や学童クラブを利用できる(利用料がかかることも本当はやめてほしい)などは、国民の生活を守り、だれもが残さず保有する人権(権利)を守るためのものです。

 

赤字になったとしても絶対に削ってはいけないものが「公共」です。

効率を考えることも大切ですが、「多目的に使えるからOK!」「民間にお任せすればOK!」というような単純なものではないと思います。

公共施設再生アクションプラン(案)って?

 

公共施設再生アクションプラン(案)は全部で60ページあります。

あまりにも膨大なので、日本共産党市議団として概要版の作成を要望しました。

 

内容は大きく2つに分かれています。

1学校を核とした公共施設の再生に関する基本方針について

2萩山小学校等複合施設の整備に関する基本計画

 

それぞれ分けてパブコメにしてもよかったのではないか?ということも、市議団として伝えています。

 

次回に内容を掘り下げていきます。前段が長くなって本題に入れませんでした。申し訳ありません。

最後までお読み頂きありがとうございました。