2023年9月14日、東村山市議会生活文教委員会で

「東村山の中学校に温かい全員給食を求める陳情」に全委員が賛成し

委員会採択しました。

 

陳情文はこちらです

 

請願一覧表(2) (city.higashimurayama.tokyo.jp)

【陳情趣旨】 

東村山市立小学校の給食は、温かくておいしい給食が提供され、

子どもたちや保護者に大変喜ばれています。

 コロナ禍の今、物価が値上がりし、貧困と格差がますます広がり、

まともな食事は給食だけという児童がいます。

それでも

「小学校の頃、みんなといっし ょに、温かくおいしい給食を食べた!」

「季節の野菜が、おいしかった!」

 「伝統的な食文化を、知ることが出来た」

という声が寄せられています。

 しかし、東村山市立中学校に進学しますと、全員給食は、ありません。

生徒たちは、自宅から持ってきたお弁当か、業者の作ったお弁当か、

どちらかを選んで食べています。 

東村山市のように、全員に給食が提供されない自治体は、

東京都全体の中で3市のみです。(東村山市、東久留米市、国分寺市)

3市以外は、多摩地区も23区も、すべて全員に給食が提供されています。

 市民と対話するなかで、「どうして東村山の中学校は給食がないの?」

「な ぜ、ないの?」という声をよく聞きます。 

心も体も大きく成長する中学生の時期は、バランスのいい栄養を必要とします。

家庭の経済状況に左右されず、どの子にも豊かな成長発達を保障し、

安心しておいしい給食が食べられるよう、全員給食を実施してください。

 

【陳情項目】 1、東村山の中学校に温かい全員給食を実施すること。

 

スクールランチの課題

東村山市が採用しているデリバリー方式のスクールランチは、一か所で作ったお弁当をランチボックスに詰めて、中学校に配送する方式。

課題は大きく3点です。

 

①冷たいこと

ご飯は温かいのですが、食品衛生上、おかずは一旦冷やしてから箱詰めするため冷たいことが大きな課題でした。

 

②選択制

もうひとつの課題は「選択制」です。

頼みたくない、または頼めない事情がある子は自宅からお弁当を持参したり、コンビニなどで購入したり、何も持ってこないケースや忘れてしまうケースもありました。

 

③アレルギー対応がない

小学校給食では、アレルギーレベル3の学校給食(各学校に調理室がある)が提供されていますが、スクールランチはアレルギー対応はありません。

レベル3でも対応できない子もいるので、小学校でも拡充が必要ですが

何の対応も取らないスクールランチでは問題です。

 

これまでの経過は・・・

日本共産党市議団は何度も議会で全員給食について質疑してきました。

改めて振り返ってみると、

最初に全員給食を求めたのは、私が議員になる前、平成30年9月議会のさとう直子市議の一般質問でした。

通告書はこちら

300924.pdf (city.higashimurayama.tokyo.jp)

 

当時の答弁は「全員給食をやる気は全くない」という冷たいもの。

 

その後も、代表質問や予算・決算委員会等でも取り上げてきました。

山田たか子さんが4年前、一般質問していました。通告はリンクをどうぞ。

R1年 6月 0106-23.pdf (city.higashimurayama.tokyo.jp)

R1年 9月 0109-23.pdf (city.higashimurayama.tokyo.jp)

R1年 12月1-12-23.pdf (city.higashimurayama.tokyo.jp)

 

市長は議会答弁で「お弁当作りで子どもに愛情を」という答弁を繰り返していました時代が続きました。

また、東村山市では生徒・保護者にアンケートを実施しており、

その中で3択を選ばせる設問

①今のままの選択制 OR 

②全員お弁当 OR 

③全員がデリバリー方式のスクールランチ

で、8割以上が①今のままで良いと回答していることを根拠に

全員給食に後ろ向きでした。

 

選挙直前の2023年3月議会には、今回委員会採択された陳情とほぼ同じ内容の

「東村山の中学校でも小学校と同じような全員給食を求める陳情」

請願一覧表(2) (city.higashimurayama.tokyo.jp)が提出されていました。

 

※当時の生活文教委員会での議論はこちらにまとめています

「中学校でも小学校と同じような全員給食を求める陳情」廃案へ | asamimidorijcpのブログ (ameblo.jp)

 

2023年3月議会では陳情は、採決を避ける審議未了というかたちになり、市議会選挙へ。

 

市民は、あきらめずに2023年6月議会で、「自校方式」という文言だけ削除する形の陳情を提出。

それが今回の採択に実を結びました。

 

6月市議会で、自民党の小林美緒議員に答弁する形で

渡部市長が「学校給食は教育の一環としてすべての子どもに対応しなければならない」と認めたことは大きかったです。

 

これまで、議会で何度も「教育の一環ですよね」と求めても

はぐらかし答弁しかしなかったのに・・・。

 

 

市民の声が大きなちから!!!!

中学校全員給食を求める市民団体は、様々な活動に地道に取り組んできました。

定期的に市内で署名活動に取り組み、チラシを作成し、学習会をして、陳情を提出・・・。

 

その地道な活動が、今回、市長を動かし、自民党・公明党議員を動かす大きな力になりました。

 

市民の声が広がることが社会を動かす何よりも重要な力なんだなあと

全委員が陳情採択に賛成し起立した瞬間、思わず涙がこぼれました。

今日の陳情審査を聞いていたら

自民党の委員さんはほぼ発言せず。

公明党の委員さんは「アンケート結果もあるが、全国的な無償化の流れを見ても全員給食の判断をしても良いのでは」というもの。

 

まあ、いろいろなことをおっしゃっても、全委員賛成は本当に大きいです。

 

5年前の選挙でも、今年4月の選挙でも「東村山でも温かい全員給食を」と言い続けてきました。

 

今日は本当に嬉しい日になりました。

とはいえ、まだまだここから。

アレルギー対応も、温かさも、より良い中学校給食になるように

皆さんと一緒に学んでいきたいです。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。